転職支援をしている斎藤です。

10月入社に向けての転職活動が、最盛期を迎えていますが皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

転職支援をしていて、厄介だなと思うのは文句が多い人でして、とにかく何事も人のせいにして自己防衛を図るタイプ。「 転職先が見つからないのは斎藤さんのせい 」「 書類選考を通過でいないのは斎藤さんの教え方が悪い 」「 面接に失敗したのは斎藤さんのコンサル方法が悪いから… 」そういう人は、今までも言い訳ばかりして生きてきたんでしょうね。

転職エージェントも営利を目的としているわけですから、いくら優秀であっても、求人を出している企業に紹介できないタイプの40代転職者がいるといいます。

それは、あまりにもスペックがかけ離れた人材だったり、常識に欠ける人材です。

そんな人材を紹介した日には、「 どうしてあんな常識に欠ける人材を推薦するのですか? 」とクレームを受け、取引自体がなくなるケースも珍しくありません。

実績があるのに人材紹介会社が推薦できないエグゼクティブとは?

40代から50代のエグゼクティブ、およびその一歩手前くらいの方の転職というと、候補者になるのはビジネスパーソンとして洗練された人ばかりと思われるかもしれません。高い処遇を受けている方たちですから、そうした人が多いのは確かです。

ただし、能力や実績はあっても立ち居振る舞いなどに問題のある「 もったいないエグゼクティブ 」も一定数います。

以前、海外である現地企業の社長を務めていた方がいました。職務経歴書を確認すると、ちょうどある企業のグループ子会社のトップ候補にキャリアはドンピシャでした。これはよいと思ったのですが、メンバーから「 ちょっと心配なので一度、会ってみてください 」と言われ、私も面談に同席することにしました。

実際にお会いしての第一印象は、「 これはまずい。このまま推薦したら大クレームになる 」でした。

いったい何が悪かったかというと、非常に横柄な感じで足を組んだり、高圧的に机をドンドンたたいたりしながら話をするのです。

まずお話を伺い、案件について打診してみると前向きな反応でした。

「 とてもよいお話なので、ぜひチャレンジしたいですね 」
「 そうですか。しかし申し訳ないのですが、このままではご紹介できません 」
「 えっ、どうしてですか? 」
「 大変恐縮ですが率直に申し上げると、横柄で高圧的な印象を受けました 」

そしてドンドン机をたたきながら話をしていたと指摘すると「 いや、全然気が付きませんでした 」と。本人はまったく自覚も悪気もなかったのです。

地位が高くなるほど悪い癖はエスカレートしがち

ただ、この方はさすが海外で社長を務めるほどの方だったので、「 高圧的な態度を直していただかなければ推薦はできません 」とお伝えすると、「 わかりました、必ず直します。大変失礼しました 」と応じてくださり、実際に直されました。自己修正能力をお持ちだったのです。

このケースのように優れた実績を持つエグゼクティブでも、自覚のない悪い癖を持っている人がいます。それは転職活動で確実にマイナスに働きますし、そもそも人材紹介会社が紹介をためらうでしょう。本当に残念なことです。

そしてもう1つ強調しておきたいのは、悪い癖も自覚的に直そうと思えば直せるということです。

もっとも、人材紹介会社のコンサルタントが候補者の悪い癖について常に指摘するかというと、必ずしもそうではありません。今回ご紹介したケースでは「 お伝えすれば通じる 」という直感があったのでお伝えしましたが、言っても通じないだろうと感じた方には当然、お伝えしません。

人が他人の悪い癖を指摘するのは容易ではありません。ましてエグゼクティブが相手ならなおさらです。ちなみにこの方はこわもての印象もあったので、同席したメンバーは「 よくあんな率直に指摘できましたね 」とびっくりしていました。

過去に身近な人から受けた注意が出世してからぶり返していないか?

では自分に自覚のない悪い癖があったとして、どうすれば自覚できるのか。

それには自分の過去を振り返ってみることです。もし悪い癖があれば、過去に上司や配偶者から指摘されているはずです。

机をドンドンたたいて話していた候補者も、やはり過去に上司から指摘を受けたことがあり、しばらくは気を付けていました。しかし自分が会社の社長になったため注意してくれる人がいなくなり、悪い癖がどんどんエスカレートしてしまったそうです。

エグゼクティブに限らず自覚のない悪い癖は、過去に上司や配偶者に指摘されているものです。例えば、「 必要以上に腰を低くするので頼りなく見える 」、「 話がごちゃごちゃでわかりにくい。結論から話そう 」、「 無表情すぎてどう感じているのか相手に伝わらない。もっと喜怒哀楽を表現してほしい 」等々。

当社が候補者の方に面接指導を行っている「 面接道場 」でも「 こういう面を直したほうがよいですよ 」と指摘すると、「 それ、上司にも指摘されました 」「 妻によく言われます 」といった反応が返ってきます。なぜか「 夫からよく言われます 」という反応はありませんが。

いずれにせよ、あなたの悪い癖をよく知っているのはやはり上司や配偶者といった身近な人でしょう。ただし、上司や配偶者に自覚のない悪い癖はないかと聞くのがよいかというと、それはやめておいたほうが無難だと思います。特に相手が配偶者の場合、「 あれも悪い、これも悪い 」と不満がどんどん出てきて夫婦げんかの元になってしまうかもしれません。

なので、過去に身近な人たちからどんな注意や指導を受けたかを思い返してみて、いまもそうした態度や行動を取っていないか自問自答してみるのが一番よいと思います。

もしそれでも不安という人がいたら、人材紹介会社のコンサルタントをうまく使うことです。エグゼクティブ転職の実績が多いコンサルタントを選び、「 自分に悪い癖があったら直したいので、もし気付いたら指摘してください 」と依頼しておくのです。

社長や経営幹部など会社で高い地位にいる人はその立場ゆえ、自分の悪い面がエスカレートする可能性があることを頭の片隅に置き、自戒しておくとよいでしょう。

( 株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役 丸山貴宏 )

2018年9月23日 DIAMOND online より引用

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