40代の志望動機は企業が求めている人物像を予想して演じればいいだけ

面接対策はどれも煩わしいですが、なぜ当社を志望したのかって質問は意図が分かりにくく転職活動の中で苦手とする40代は多い。

志望動機・転職理由・強みは、40代の転職における3大難問ですが、その中でも特に志望動機は他の2つに比べて群を抜くほど難しい。

ただ、この質問に答えられないと確実に合否影響するんで秘訣を教えます。

志望動機を答えるなら、企業が求めている人物像になりきればいいだけ

簡単でしょ?

目次

志望動機の質問意図はどんな人物を求めていると同じ

志望動機の質問意図はどんな人物を求めていると同じ

転職理由や強みが過去のあなたベースで構成されているのに対して、志望動機は入社してから活躍する未来のあなたベース。

過去の出来事を客観的に見て作るわけじゃないから、曖昧になって当然ですし未来を予測すること自体が無理難題なんですよね?

例えば強みは、リクナビNEXTのグッドポイント診断に任せてしまえば5つの強みを分析してくれる。

転職理由なら、これまでの経験とスキルを駆使して御社に貢献できると言い張れば、大方はクリア。

でも、未来のあなたを予測するツールはどこにもなく、誰の手も借りず手を抜けないから辛い作業になってしまう。

もちろん、志望動機をも考え出してくれる経験豊富なキャリアコンサルタントと組めば丸投げ可能ですが、なかなかそういう親切な方には遭遇できないのが現実。

そもそも、採用担当者がなぜ志望動機を重要視するのかご存じですか?

それはもちろん、なぜ当社を選んだのか?が聞きたいがためですが、詰まるところ「他の同業他社じゃなく当社なのか?」というあなた自身の言葉が聞きたいわけです。

これは恋愛で言えば告白にあたります。

「他の人じゃなくて私を好きになった理由」が聞きたいだけなので、求められている人物像を演じれば相思相愛の関係になる。

しかし、実際の面接の現場では、志望動機の質問意図を読み間違えて、「御社の理念に共感した」とか「初心に帰ったつもりで学ばせてほしい」ってトンデモ珍回答が飛び出してしまう。

志望動機の質問意図を知るには綿密な情報収集が必要

志望動機の質問意図を知るには綿密な情報収集が必要

恋愛において、好きになった相手のことを根掘り葉掘り調べるように、転職においても相手のことを調べ上げる必要があります。

恋愛なら、友人知人経由で様々な情報が得られますが、転職の場合は企業ホームページや転職会議などの口コミサイトから情報収集することになりそうです。

でも面倒だ時間がないって40代が一番手っ取りばやく知る方法は、担当のキャリアコンサルタントに企業情報を教えてもらう方法。

私の一押しのJACリクルートメントなら、企業担当者と転職者担当が同じですから企業の内部情報をダイレクトにキャッチすることができます。

採用担当者の年齢性別だけでなく、性格や質問の傾向も把握していますから、事前に面接対策する時にでも根掘り葉掘り聞いてしまえばイイんですよね。

他に、企業ホームページからは、代表者氏名、沿革、事業内容や企業理念、サービス内容を知ることができ業界内でどういう立ち位置なのかが把握できます。

ただ、提供しているサービスが日常的なものであれば問題ないのですが、気を付けなければならないのが事業用品や工業用品を扱っている場合です。

ホームページに載っている表面的で中途半端な諸元を使って、褒めたたえると諸刃の剣になりねませんよ?

数日かけて薄っぺらい誉め言葉を考えたでしょうが、採用担当官から突っ込まれるとその時点で答えられませんし、そこから悪い雰囲気が漂い始めます。

ですから、商品やサービスを使ってアプローチする方法は非常に危険なんですよね。

40代が確実に落とされる志望動機は待遇理念に共感型

40代が確実に落とされる志望動機は待遇理念に共感型

転職において繰り出されるNG志望動機はダントツで、待遇が良かった・理念に共感した・初心に戻ったつもりで学んでいくの3つ。

そもそも履歴書類にこれらのキーワードを織り込んだ時点でお見送りされますから、気を付けてください。

特に未経験の職種へのキャリアチェンジ時、「初心に戻ったつもりでイチから学ぶ」姿勢の40代も確実に落とされますね。

一貫した職種に応募する場合、未経験の職種に応募するいずれの場合であっても、これまでの経験とスキルを活かすのが鉄則です。

1.待遇が他より良かった

面接内で、私達面接担当官が放つ「年収はいくらを希望されていますか?」の質問はトラップ。

ここで馬鹿正直に、手取りで30万円は欲しいとか、年収ベースで500万円は必要と答えると確実にお見送りフラグを立てられます。

正しくは、待遇面について何を聞かれても「御社の規定に従います」で通すべきです。

年収交渉は、内定が出てからでも遅くありませんよね?

年収と同じく、プライベートと両立できる、ワークライフバランスを充実したい系の志望動機も、待遇が他より良かったに等しく敬遠されます。

気を付けてください。

2.御社の理念に共感した

面接現場で働いている社員でも、会社の理念に共感できることは稀です。

ですから、40代の転職者が「理念に共感した」なら理念のどの辺りにどういう風に共感したのかツッコみたくなります。

理念に共感したは諸刃の剣でおススメはしませんが、やるならこれまでの経験とスキルを絡め、具体的にどの辺りに共感して自分だからこそ貢献できる理由までを具体的にアピールすべき。

そこまで言えれば「なるほど」と言わしめることも可能ですが、難易度は高いですね。

3.イチから学ばせてほしい

「学ばせてください」「勉強させてください」は営業活動において、謙虚さや真摯さをアピールするのに多様されていますが、面接の場においては誤解される可能性が高いので避けるべきですね。

自分が成長するためのステージとして転職先を選んだのであれば、問題ありません。

しかし、「御社が成長させてくれるから御社を選んだ」と能動的な回答をすると、他人任せな意味合いに取られがち。

40代はやはり即戦力が求められていますから、「これまでの経験とスキルを活かして御社で貢献していきたい」と答えるべきですね。

志望動機を答える40代の態度は具体例を多用して答える

志望動機を答える40代の態度は具体例を多用して答える

中途採用で40代は、これまでの経験とスキルを使い応募企業でしか成し得ないキャリアの実現を一貫してアピールすべき。

志望動機は書類選考の時点で既にチェックされており、面接担当者はあなたの経歴と志望動機にある程度興味を示している状態ですから、面接で堂々と語ればいいだけ。

繰り返しますが、履歴書はいくらでも時間をかけることができ大いに盛られています。

採用担当者が履歴書類に書いてある志望動機を改めて聞く理由は、書類では見抜くことができなかった矛盾や疑問点をクリアにしたいがためです。

履歴書に書いた志望動機を読み上げればいいだけの話ですが、その話す様が妙にオドオドしていたり、話していくうちに内容が二転三転するようなら「やはりこの志望動機は作り話なんだな」と疑いモードに突入してしまいます。

面接の場は極限の緊張状態が続きます。

想定しない聞かれたくなかった質問で心を揺さぶられれば、暗記したはずの志望動機など一瞬で真っ白になりますから、ここはストーリーテリング手法を覚えて、企業が望む通りの人物像を演じ切りましょう。

1.企業が求めている人物像になりきる

志望動機を語る上で重要なのが、「なぜ当社を志望したのですか?」に対して明確な答えがだせているかどうかです。

恋愛に言い換えれば、「なぜ私のことを好きになったんですか?」の質問に答えられなければ、相思相愛の関係には程遠いでしょう。

転職活動において最も効率的なのは、企業が求めている人物像を予想してその人物を演じきること。

自分の人物像を企業が求めている人物像に紐付けるのではなく、企業が求めている人物像を自分に結び付けるのですから、自ずと求められている人物像が演じられるわけです。

面接なんて所詮、採用担当官と転職者の化かし合いですから、理想の人物像を演じ切れれば割と簡単に合格。

ただ、一点気を付けなければならないのは、求められている人物像とあなたがあまりにもかけ離れている場合です。

応募要項で協調性が求めらるのに対してスタンドプレーを好む転職者である場合、協調性があるプレイヤーを演じきったとしても、入社後に辛い思いをすることになるので、そのような場合は、そもそも自分に合わない企業だったと諦める方が得策です。

2.自分の経験がいかに貢献できるか

面接担当者はあなたを採用した場合、どれぐらい貢献してくれるのかがやはり気になるところ。

ですから、企業が求めている人物像を演じるだけでなく、自分がどれだけ貢献できるかも絡めて具体的にアピールすべきです。

これまでの経験とスキルは実際に起こった事象をベースにできますから、価値観だけでなく仕事にかける情熱をも含め大いにアピールしまくりましょう。

この部分も、伝え方によっては印象が大きく変わってしまいます。

ストーリーテリング手法を活用して魅力的な表現ができるよう何度も練習しておきましょう。

3.オリジナリティ溢れる物語

面接では転職攻略本に書いてある志望動機が多用されますが、心に響かないばかりか薄っぺらく聞こえます。

私も何度かやって失敗しましたが、企業が求める人物像になりきって志望動機をアピールするのではなく、転職攻略本に書いてある人物像になりきって志望動機をアピールしてしまうパターン。

自分では攻略本通りの理想の転職者像を演じたつもりでも、採用側から見れば求めていない人物になっている可能性が高いんですよね。

繰り返しになりますが、志望動機・退職理由・強み弱みを語る場合は、必ず実際の体験談をベースにして物語を書き上げてください。

実体験は相手の共感を誘えますから、今すぐ転職攻略本の写経はやめにしませんか?

40代の志望動機は企業が求めている人物像を演じるだけ

最後に要点を纏めておきますので参考にしてください。

  • 志望動機はどんな人物を求めているかに等しい
  • 確実に落とされる志望動機は待遇や理念に共感型
  • 志望動機は具体例を多用して答えるとうまくいく
  • 企業が求めている人物像になりきって面接を乗り切ろう

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう