採用される40代転職理由の特徴!人間関係ではなく前向きを強調しよう

転職理由は、本音で書けばいいのか否か迷っている40代は多いですね。

実際のところ、転職理由はリストラや会社都合・人間関係か待遇面しかありませんが、ホンネを語っていては内定はありえません。

ですから、ここは空想でも構いませんから頑張って他の理由を作文する癖をつけるべきです。

目次

40代の転職理由は労働条件への不満がダントツで1位

40代の転職理由は労働条件への不満がダントツで1位

40代の転職において、転職理由で応募者の仕事の姿勢や組織適応力をチェックしていきます。

人間関係が上手くいかずに前職を辞めた回答であれば、自社でも同様の問題が起きると考えられて当然ですよね?

会社都合による退職で予期せぬ転職についての恨みごとを語っても、採用につながる回答とは言えません。

転職活動をした正社員に「なぜ前職を辞めたのか?」を聞いたリクルートワークス研究所による調査によると、転職理由のTOP5は以下の通り。

 29.0% 労働条件(労働時間、福利厚生、勤務地等)の不満
 28.7% 賃金への不満
 27.9% 仕事内容への不満
 26.6% 人間関係への不満
 22.7% 会社の将来性・安定性への不満

「もうこれ以上サービス残業はしたくない」、「土日ぐらい家族と過ごしたい」、「この年収では家族を養えない」、「あの上司と一生やっていくのは無理」といった悲痛な叫び声が聞こえてきますが、どれもネガティブな理由。

キャリアアップとは建前で、実際には「今の職場よりもいい会社へ行きたい」よりは、「今現在抱えている、目の前にあるマイナス課題を解決したい」痛みが、多くの40代を転職へと突き動かします。

どこまで痛みが解消されれば解決するのかは人によって異なりますが、健康を維持できない労働時間やあまりに低すぎる賃金では正気を保つのも精一杯。

それらの理由が重なって、転職へと突き動かされていくのも当然の結果です。

さらに、実際転職を実行した人に、満足度を聞いてみると以下の通りになりました。

〇 58.5% 転職をしてよかった
△ 29.6% どちらとも言えない
× 11.9% 転職に満足していない

驚くべきことに6割以上の40代が、「転職してよかった」と痛みを解消できたと回答しています。

特に、企業の採用意欲が盛んで、いわゆる超売手市場になっている現在の市場環境下では、転職先の選択肢も豊富にあるため年齢やスキルさえ合えばかなり満足度の高い転職が叶ってしまう状況に変化しています。

しかしながら、この結果にたどり着くまでにはいくつもの大きな障壁が存在しています。

40代が語る本音の転職理由は人間関係と待遇への不満

40代が語る本音の転職理由は人間関係と待遇への不満

これらのアンケートが示す結果がある一方で、転職支援をする中で実際に転職活動に勤しむ40代にお会いして話を聞いてみると、アンケートの内容とは異なったリアリティを感じることが多いです。

これは、「なぜ転職するのか?」は、できるだけ前向きな理由を考えておいた方が円満に進むため、どうしても建て前的な回答が上位になる現実があるから。

しかし、建前でなく本音の転職理由が今後の転職活動に大きく影響を及ぼすことを理解している40代はなかなか少ないと感じました。

転職理由は大きく分けて4つに分類できるので、それぞれの傾向と対策を説明していきます。

01:卒業タイプ

いわゆる円満退職と呼ばれる退職。

非常に理想的な形ですが、出現率は極めて低い傾向にあります。

「この職場でやるべきことはやり切った」転職が典型的な理由。

会社に惜しまれつつも、しっかり時間をかけて引継ぎを行うなど、円満退職率が高い場合が多いです。

本人的にも、「職場には何の不満もない」「今まで雇ってくれた恩は忘れない」退職はするものの、離職時点での満足も高くある意味理想的な別れ方と言っても過言ではありません。

卒業型で転職する40代の多くが、心理的余裕があるのか自ら転職先を選び、非常に満足度の高い転職をする割合であったり結果的に短期間で転職できたり、転職先においても活躍できる傾向にあります。

02:逃亡タイプ

残念なことに出現率が極めて高い傾向にあり、中堅社員以上のベテラン層になればなるほど多くなる傾向も報告されています。

「上司のパワハラで心身ともに疲れ果てた」、「深夜まで残業が続き、疲労感が限界に達した」、「業績の悪化を社員に押し付けてくる会社の信念についていけない」といった職場の問題に起因する転職理由です。

長時間労働や、休日の接待ゴルフ、パワハラの横行、具申することを許されない企業風土が、心身に異常を引き起こすような環境から、一刻も早く逃亡したいと考えるケース。

「上司の立場になった今だからこそ理解できるが、あの頃は自分の辛抱が足りなかっただけ」と、早すぎる退職を後悔してしまうケースも多いですね。

早く転職すべきだったところを我慢しすぎて体調を壊したり、最悪の場合心身が壊れてしまうケースも珍しくありません。

逆に、部署変更や休職などで踏ん張っていれば済んだものを、焦って転職してしまい次の職場でも同じ過ちを繰り返し、ジョブホッパーに転落してしまう非常にもったいないケースも多いですね。

転職支援をする中で、上手くいかないからといって、介護職や一般作業員にジョブチェンジしてキャリアパスが断絶。

どうにもならなくなる洒落にならないケースも多々見てきました。

逃亡型で転職する40代の多くが、面接でもついつい恨み節の表情が表に出てしまい転職活動が長引いてしてしまう。

長引けば経済的に困窮しますし精神衛生的にも最悪です。

03:決別タイプ

リストラ対象になっていないにもかかわらず、会社と決別するタイプの退職。

出現率は極めて低い。

社長や経営陣の意思決定事項に納得できない経営戦略への不信感や理念やビジョンについての違和感がきっかけとなって、会社と決別するパターン。

もともとは会社への忠誠心が高く、実力もある40代が自分の信念や職業プライドを守るため、やむなく別れを告げて別の道を行くケースが典型的。

本人が持っている戦略や考え方に合理性が備われば、当然顧客や従業員からの共感を得る可能性も高く、逃亡型よりも圧倒的に高い確率で満足度の高い転職や起業を実現されています。

一言でいうと優秀な人。

04:介護タイプ

親の介護は社会問題にもなっており、40代が管理職の座を捨てて息子介護する時代に突入。

課長職で退職せざるをえない状況下にある14.6%の40代が、親の介護、メンタルヘルスなどの疾病による理由に相当すると言われています。

職場における評価や、人間関係に問題がなくても、ある日突然自分や家族を襲う「病」によって退職せざるを得なくなる最悪のパターン。

これは人であるがために、どうにもできないことではありますが、ご自身からすれば極めて不本意な辞め方と言わざるを得ません。

企業によっては、長期休職として取り扱ったり、場合によっては時短勤務や自宅勤務、自宅近くの支店へ異動を命じてくれたり退職を免れたケースも存在しますが、これらは大企業だからこそなせる業です。

苦しみがいつ終わるのか分からず、残念ながら自ら職場を去る40代も見受けられます。

企業が支援してくれる状況下にあるのであれば、それらを使うのは本人の権利ですから、苦しみが終わった未来で企業に恩返しする気持ちで、躊躇せずにそのチャンスを選ぶことをオススメします。

これが採用される40代の転職理由における模範解答

これが採用される40代の転職理由における模範解答

退職を好機と捉えて、前向きに転職活動をしていることを語りましょう。

業績不振の理由での会社都合による退職であっても、40代の転職者であれば会社の中核として責任ある仕事をしてきたはず。

業績不振に陥ったことを真摯に受け止め、気持ちを切り替え、新たな会社で頑張る自分の姿勢を示しましょう。

自己都合の退職ならば、人間関係や労働環境といった理由ではなく前職でなし得なかったが、応募企業でできる経験をアピールすることも有効な手段と考えます。

面接では本来、応募企業で発揮できる能力を積極的にアピールするべきで、転職理由は簡潔に説明しましょう。

転職理由を回答する際の表情には、注意を払っていただきたい。

暗い表情で話すと、面接の雰囲気も暗いものになってしまいます。


どうして前職を退職されたのでしょうか?
前職では、営業職として15年間勤務してきましたが、リーマンショック以降、売上が激減して事業部の閉鎖が決定してしまいました。

別の部署への異動の内示も受けておりましたが、これまで培ってきた営業経験を今後も生かしていきたいと考え、退職しました。

経験を生かして頑張りたい姿勢に交換を持たれるパターンです。

業績不振等のネガティブな退職をポジティブに切り替えていくべきです


現職で管理職に就いているのに、なぜ辞めようと思ったのですか?
現在の会社に不満はありませんが、今回貴社の求人を拝見して、これまでの経験を生かして現職以上に貢献できると確信し転職を決意しました。

部下の育成にも力を注いできましたので、会社に迷惑をかけずに退職できます。

現職であるならば、応募記事を見て転職を決意した理由でも問題ありません。

応募企業で発揮できる職務能力のアピールを心がけていただきたい。

リストラされた場合でも採用される40代の転職理由

リストラされた場合でも採用される40代の転職理由

予期せぬ転職であれば、前職での経験が長ければ長いほど悔しい気持ちでいっぱいですよね?

しかし、応募企業にしてみれば関係のないことです。

昨今の厳しい経済状況であれば、業績不振や倒産で転職する40代も多いため、会社都合による退職であっても面接官は左程気にしません。

ただし、本人の意思で辞めたわけではないため、面接官は入社意欲や自社への思いについて見極めに入ります。

会社都合で退職さざるを得ない応募者に対して、生活のため仕方なく応募しているのではないか?と疑問に思います。

業績不振等の理由であるならば、履歴書や職務経歴書の転職理由に「会社都合で退職」と書くのではなく具体的に記載すべき。

会社都合の理由が書かれていないと、本人に何らかの問題があり、解雇された状況をってしまいます。

40代の管理職経験者であれば、他人事のように業績不振を語るようではダメ。

業績を挽回するために努力したことや、責任感の強さを面接官に理解してもらう必要があります。


職務経歴書に会社都合で退職と書かれていますが、理由は何でしょうか?
業績不振による退職です。

2年前に新規部門を立ち上げたため入社して準備を進めてきましたが、売上が大幅に減少したため、立ち上げそのものが消滅してしまいました。

大変残念でしたが、退職しました。今後は、この経験も糧にして頑張っていきたいと考えております。

前職を短期間でかつ会社都合で辞めている場合、しっかりとした説明をする必要があります。

できれば簡潔に、職務経歴書に理由を記載しておくべきでしょう。


前職でのリストラによる退職について説明していただけませんか?
前職では、課長職として業績不振を挽回しようと頑張ってきましたが、力及ばず希望退職を募る結果となってしまいました。

厳しい雇用情勢も影響して希望退職者が予定人数に満たなかったため、上司である私が責任を取って退職しました。

今後は気持ちを切り替えて、頑張っていきたいと考えています。

仕方なく辞めた印象を与えないためにも、これまでの経験を生かして今まで以上に頑張る姿勢を、志望動機や自己PRで示すことが大切です。
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40代でリストラされて転職活動した管理人から一言

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転職理由を考えるのが面倒だと感じている40代は、転職エージェントに登録してキャリアコンサルタントに丸投げしてみると楽ですよ。

基本的に、転職エージェントは登録無料ですから、あなた自身の希望条件に近いオススメ求人や、業界の動向、市場の傾向などを教えてくれます。

転職エージェントに登録したら「登録にお越しください」と連絡が携帯かメールに入るので面倒と感じる方が多く、ハードルが高いと感じる方も多い。

でも、書類作りや求人検索の時間が短縮できる点で、コンシェルジュ的な役割を果たしてくれるので私は全然面倒くさくなかった。

どちらかというと転職サイトは自分からガンガン応募していく必要があるので、受け身で全部お任せしたい人はやはり転職エージェントですね。

転職エージェントを選ぶ際の注意点ですが、その転職エージェントが40代ミドル層の求人を積極的に扱う気があるのか否かは非常に重要。

ですから、不必要に20代・30代向けの求人を扱うマイナビ転職に登録しても期待薄ですし時間の無駄。

また、選考時間が異様に長い転職エージェントも避けるべきです。(内部選考があるエージェントは論外)

  • とにかく40代ミドル層の求人をたくさん持っている
  • 登録から、求人紹介、面接、内定までがスピーディ
    だいたい2週間ぐらいで一周します♪
  • 紹介してもらった求人は、選考なしで面接に進める
当サイトいち押し!
求人情報が集まる転職エージェントのお勧めJACリクルートメント

採用される転職理由の完璧なマル秘回答法を伝授まとめ

では、最後に今回の要点についてまとめておきます。

  • 転職理由は簡潔に
  • 人間関係や労働環境はNG
  • リストラされた場合も恥じる必要はない
  • 実績をアピールして勝利を掴め!

面接官をしていると「この人の転職理由はウソっぽいなー」と感じることがよくあります。

正直な話、転職理由に人間関係か労働環境以外ありませんし、それでも「それっぽい答え」を用意しておくのが大人の行動です。

ですから、それっぽい回答を用意できるよう頑張ってください。善は急げです!!

転職支援をしている斉藤でした。

当サイトいち押し!
同じ苦労を重ねた私だからJACリクルートメントをお勧めします

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