「ブラック企業に入社してしまったけど、どうするよ俺」2年前、私は転職サイトで見つけた大阪の某中小企業に入社して呟いていました。

面接時には気付かなかったのですが、その企業は超体育会系で、社長や部長の咤が激しく、前任者が7人も、しかも1週間から3か月という短期間で離職している事実が判明。しかも、そのうち数人は耳に障害が残ったり、半分うつになった人もいたという…

さらに衝撃的だったのは、他支社の派遣社員が自殺してしまったという事実を知ってしまったこと。

この時点で「ああ、この会社絶対に無理だな」と思ったのは、言うまでもありませんよね。こういう場合、下手に職歴が残る前に辞めるのが得策と考えています。

試用期間内で辞めた場合、あるいは3か月以内で辞めた場合は、職歴にカウントする必要はありません

ブラック企業を見抜く第一の関門はインターネット

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ブラック企業とは、新興産業において若者を大量に採用し、過重または違法労働やパワハラによって使いつぶし、次々と離職に追い込む成長大企業と定義されていました。

しかし、最近では「従業員の人権を踏みにじる行為を認識しつつも適切な対応をせずに放置している企業」との使われ方にシフトしています。

もっと簡単に言ってしまえば、労働条件が厳しい割りに給料が安い会社を指していることが多い。違法行為をしている企業との意味合いもあるようですが、ここでは除外させていただきます。

ある企業を名指ししてブラック企業と呼ぶのは、多くの場合インターネットの掲示板やブログ上。例えば「人がすぐ辞める」「パワハラが横行している」「日常的に長時間労働である」「実質、休日がない」など、過酷な労働環境を批判する文脈の中で、実在する企業が名指しされています。

口コミサイト大手の転職会議では、日々数百件にもおよぶネガティブな口コミがアップされています。そうした記事を読むと「なんて過酷な企業なのか」と思わず憤ってしまいますが、残っている社員たちは希望を持って働いている場合も多々あります。

このような場合、入社年数の浅い20代や30代の社員にとってブラックと感じていても、40代にとってはホワイトであることも多いようです。昇進すれば当然待遇が上がりますし、高給で休日も普通に取れ、残業も一般並みになるからと言われています。

しかしながら、管理職を目指して切磋琢磨する社員がいる一方で、その競争から脱落してしまう人もいます。

今の日本においては、どちらかといえば、多くの脱落した人の方がクローズアップされてしまう傾向が強いでしょう。

もちろん、正真正銘のブラック企業も存在します。それは本来の意味通りの「社員を使い捨てにする会社」です。数年で辞めさせる前提で雇うという劣悪な場合も報告されています。

入社前にそのような企業を見極める方法はあるのでしょうか?

私はあえて応募の段階でブラック企業かどうかを確認したり、避けたりする必要はないと考えています。「入社した人が大量に辞める会社」でも、違う面から見れば出世が早い長所を持ち合わせています。

中には、あえてブラック企業に挑む方もいらっしゃいます。短期間で幹部を目指す40代以降の転職者であれば、狙ってみるのもよいのではないかと考えています。

ブラック企業かどうかを面接で質問する勇気も必要

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とはいうものの、火のない所に煙は立たぬとはよく言ったもので、インターネットでブラック企業と告発されているようであれば、念のためその真偽を疑ってみるべきでしょう。

方法としては、面接後半の質問タイムに「インターネットの掲示板で御社がブラック企業だと書かれていたが、本当でしょうか?」とストレートに聞いてみるのが効果的。そして、先方の回答内容と態度を注意深く観察してみてください。

先方から「先代の社長時代はパワハラが横行していたが、今の社長は労働基準法を遵守している」「確かに離職率は高いほうだが、法は犯していない」などの回答が返ってくるようであれば、まずは信用していい。

反対に「そんなウワサ気にする必要はありませんよ」とか「誰からそんな話を聞いたんだ」と怒り出すようなら、そのウワサは真実である可能性は極めて高くなります。

質問をされて、相手が不機嫌そうな態度になるのも見逃してはいけません。

会社の信用に関わる事象について、堂々と反論できないのは何か理由があります。これが一つのブラック企業の見分け方です。以上のチェック項目を考慮し、散々悩んだ末に入社しても、実際の職場にがっかりするポイントは存在します。

  • 上司の性格。主にパワハラ、モラハラなど
  • 同僚の性格。いじめ、金銭の強要など
  • 長時間労働やサービス残業。雇用条件通知書との乖離
  • 宗教の強要。昇進には宗教グッツの購入が条件など
  • 自社商品の購入ノルマ。売上達成のための自爆営業
  • トイレが男女共用。男子ロッカールームがない

これらの項目は、簡単には改善できませんし、労働基準法に抵触しそうでしない微妙なラインの場合が多く下手に訴えることができないのが現状です。

いずれにせよ、入社してからこれらに該当していると気付いたのならば、大人しく身を引くべきです。

職歴を残さず自主退職するなら3か月以内がベスト

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ただ、最低でも3日は勤務してみて様子を見るべきです。

その次は3週間、最終的には3か月後に判断。40代以降の転職者であれば3か月勤務すれば、だいたい会社の良し悪しが分かるはずです。このような判断の仕方を業界用語で「3・3・3の法則」と呼んでいます。本来であれば、採用者側から採用された人物を見極める際に使う言葉ですが、転職者側から見ても同じと考えています。

そもそも何故3か月なのか疑問でしょうが、次の転職先に提出する履歴書に、その経歴を書く必要がないからです。

もともと試用期間で辞めた場合、それは職務履歴としてカウントする必要はありません。試用期間でなくとも、3か月以内ならば職歴と見なさないと解釈しています。悪いことは言いません、辞めるなら1日でも早いほうが有利です。

私は最悪の場合を想定して、内定が決まってから半年間は転職サイトや転職エージェントのキャリアコンサルタントとは繋がっておくべきと指導しています。

最も恐れるべきパターンは、辞める決心がなかなか付かず、4か月や7か月といった中途半端な期間で転職してしまうこと。

この場合、次へ転職する際に履歴書から省くわけにもいかず、かえって傷を増やしてしまうことになってしまいます。

SE職がブラックか40代の現役エンジニアに聞いた

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「職場のフロアに段ボールを広げて、連日3時間あまりの仮眠だけで1か月泊まり込みの作業の連続。もちろん風呂なんてありませんでしたよ」若い頃はそんな生活があたりまえだったという。

俗にいうシステム屋として20年間、ソフトウェア開発会社でSEとして働いてきたIさん(45歳)は、これまでの労働環境をこう振り返ります。会社が潰れて給料や必要経費まとめて100万円の未払いを泣き寝入りしたこともある。

「ブラックな職場ばかりでしたよ」と言うものの、ハードな長時間労働の対価は年収450万円だった。家賃7万円程のマンションでの生活を手に入れていたが、ある日体が悲鳴を上げ始める。「管理システムの障害を改善するために2か月間もの間、暗い作業場の一室でモニターをぶっ通しで見いたら、尋常でないドライアイになってしまった」Iさんは、それで休職する以外に方法がなくなった。

傷病手当をもらいながら、転職活動を行なったところ、今の会社に転職できたというIさん。

しかし、給料は330万円まで落ち込んでしまったという「しかたなく近くで家賃が一番安い5万円程の木造の平屋に引っ越し。子供は小学生が3人いるのですが、個室を与えてやるわけにもいかず、寝室は2段ベッドを置くだけで精一杯でした。子供が大きくなったら、私は居間で寝るしかないですね」

低所得が辛いのならブラックで働くしかないとは、まさに究極の選択ではないでしょうか?

話を伺っているだけで胃が痛くなるような由緒ある企業や一流企業、同族ブラック企業の実態。それにしても、従業員たちは、これほどまでにツラい目に遭いながらもなぜ会社を辞めて転職することのできない中高年が多いのか理解に苦しみます。

そうした理由から、ブラック企業についていろいろ調査してみたところ、意外と彼らが辞められない理由として真っ先に挙がったのが、企業のブランド力です。

ブラック企業を辞めない理由第1位:ブランド力

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「うちは某大手企業が親会社ですが、なんといっても親会社の肩書きは大きいですね。基本的に、取り引きしている商材も、特殊すぎて独り占め状態ですので、景気に影響されないですし、どんなにサービス残業が多くても残る人が多いです」(某大手勤続会社)

「中身がブラックでも合格実績は落ちていないし、ブランド力がほかの予備校より高い」(大手予備校勤務)

由緒ある企業ならではのブランド力と安心感が彼らを引き留めていたことになりますよね。この不況のなか、それでもそこにすがってしまうのは無理もない話なのでしょうか?

ブラック企業を辞めない理由第2位:福利厚生が厚い

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次に挙がったのが、給料が割といい・福利厚生がいいという点です。

そのワケは、ブラック企業は多くの場合、仕事の厳しさを理由に従業員が辞めることをあらかじめ予測し、その抑止力として給料や福利厚生を良くする場合も多い。

「SEは長時間労働ですし、勤務時間そのものはかなりきついですが、その分給料はよいです。私の職場では20代でも年収700万円超えは珍しくありません」( 某有名IT会社 )

「職場の寮は水道光熱費込みで1万円前後と破格。普段は過密スケジュールでも、原則として土日の休みはキープされている。もちろんブラックな一面はあるけれど福利厚生は良くして在るので、辞めずに残る人も多いんです」(某大手製紙会社社員)

低賃金・長時間労働が至極当然のご時世では、どれほど労働条件が悪くても、充実した福利厚生は魅力的。さらにこうした由緒ある企業などは、年功序列や終身雇用制が根づいていることも要因の1つです。

「由緒ある企業は土地などの資産も多いですし、何があろうとも簡単に潰れない安定性があります。ヤル気は全くありませんが、転職して失敗するリスクを犯すより定年までいられることを思えばマシではないでしょうか?」(某事務製造業社員)

老舗企業や同族企業では外部からの監査を拒否して、トップが独裁に陥ることがほとんど。また、同族を大事にするあまり、ねじれた人事が行われ、従業員のモチベーションは下がるばかりです。ただ、地域を代表する有名企業もありますし、会社勤めは安定しています。

そういう企業って、上からの命令を素直に聞いておけばいいから作業はシンプルですよね?

社畜と呼ばれても、そこから脱出するのは難しいかもしれませんね。

40代でブラック企業に入社した管理人からアドバイス

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ブラック企業にいると俺も鬱病になると思ったのは、他支社の派遣社員が自殺したという事実を知ってしまった時でした。

当日、紙面を賑わすような事件が他でたまたま起こり、ブラック会社の自殺が知れ渡ることはありませんでしたが…。

「ああ、この会社にいては駄目だ」と思い始めると、超特急ネガティブ思考が止まりませんね。こういう状態に陥ってしまうと気力が徐々になくなり、仕事はもちろんのこと転職する気すら失せてしまいます。

ですから、気力が完全に失せてしまう前に転職サイトんに登録して、次の一手を考えておくべき。気になる求人情報を把握しておくだけでも、転職という選択肢が増え、ストレスや疲労が限界に達して倒れる寸前に転職という選択肢が打てるようになります。

基本的に、転職サイトは登録無料ですし、あなた自身の希望条件に近いオススメ求人や、あなたの職歴とマッチした新規求人がメールで届くシステム。転職サイトに登録してもウザい勧誘メールがくるだけで、その他は最新の業界情報をくれるんだから特にしかならない!!

性格診断や自己分析ツールなども充実しているため、使わない手はないでしょ!

さらに、職務履歴書類をきっちり登録しておけば、思わぬ有名企業から面接確約オファーが届くことも珍しくありあません。そうなれば棚からボタ餅状態で、ラッキーじゃないですか?!

転職サイトに登録して、客観的に市場価値を把握しておけば、ハローワーク窓口で「40代に紹介できるのは、介護職かドライバー職」なんて辛辣なことを言われてショックを受けることもないです。

今、転職への第一歩を踏み出さなければ社畜生活が伸びてしまいます。過労で自殺なんか考える前に、一日でも早く逃げましょうよ。

ブラック企業を見抜くインターネットと面接逆質問

今回は非常に重い内容でしたが、最後に要点をまとめておきます。

ブラック企業を見抜く手段
 第一関門:インターネットの口コミ
 第二関門:面接で直接聞いてみる
 第三関門:入社後、パワハラ・モラハラが酷ければ試用期間内に退職を申し出る
      3日・3週間・3か月で判断する
40代がブラック企業を辞めない理由
 第一位:企業のブランド力
 第二位:長時間労働でも給料や福利厚生が割といい

冒頭で話した彼は、未だブラック企業を辞めず深夜まで頑張っています。何故辞めないのか理由を聞くとやはり大企業の一員である誇り。完全に体を壊してしまう前にホワイト企業に転職したらいいのに

…と思った斉藤でした。

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