40代の中高年が転職活動を行う場合、多くの人は前職を退職して仕事をしていない状態です。

不安でたまらない状態であっても、今までの社会的な関係から一歩離れて客観的に自分を見つめ直すことができ、何らかの解放感も感じられるのではないでしょうか?

それゆえに、転職活動を、本来の仕事とは一線を画した特別な活動だと考えてしまいがちです。何となくこれまでの生活や未来の転職後の生活との連続性が感じられなくなることもあり得ます。しかし一方で、転職活動そのものがこれまでの仕事と同レベルに感じられた方のいらっしゃるのではないかと考えます。

転職活動は仕事の延長線上だと考える

TRTM9834_TP_V 40代の転職では自分という高額商品を売り込む技術が絶対に必要か?

私は転職活動をこれまで40代中高年が行ってきた仕事上の業務の1つだと考えて行動すれば成功の確率が高いと考えています。とりわけ、対比として一番近い業務は、「 営業 」活動だと考えるべきです。40代の中高年にとって転職の真の目標とは何でしょうか?

例えば、よりよい生活、より高い給料、より充実した仕事、より高いレベルの自己実現などといった、求職者の人生にプラスになる何かを求めることに他なりません。 それが転職を営業活動として考えた場合の「 売上 」または「 利益 」に当たります。また、転職活動を行う相手は企業になりますが、これは「 お客様 」に当たります。

では「 商品 」に当たるものは何でしょうか?もうお分かりかと思いますが、それは求職者自身に他なりません。

転職者は自分自身を商品と考えて企業に営業

TRTM9834_TP_V 40代の転職では自分という高額商品を売り込む技術が絶対に必要か?

売上を上げるためには、お客様に商品を買ってもらう必要があります。しかもより高額な値段で買ってもらえたほうが好都合です。

そのための戦略を考えて、実際に行動に反映させるのが、営業本来のあり方であり、求職活動の望ましい姿といえます。

人材というものは、企業にとっては年間数100万円~1000万円以上のコストがかかる高額な商品に違いありません。依然、経済状況の明るさが戻らない現代において、全面的に支出にブレーキをかけている企業がこれだけの費用をかけて買う商品を見る目が厳しくなるのは当然の結果ではないでしょうか?

費用相応、あるいはそれ以上の利益が将来もたらされることが確信できなければ、なかなか買ってもらえません。しかも、市場には競合商品が多く存在しています。

そんな時、優れた営業マンはどういう行動を取るのでしょうか?

私はその要点は2つあると考えています。

1つ目は、お客様の潜在的ニーズを分析し、ニーズのあるところに積極的かつ効率的に営業活動を行うこと
2つ目は、競合する他の類似商品と違った、独自のメリットを分かりやすく、かつ効果的にアピールすること

だと考えています。

私自身、仕事人生の中で営業職に就いた経験がなかったため、40代で転職活動を開始した時は、いかに商品をアピールするのか?というテクニック欠けていました。しかし、場数を踏み失敗を繰り返すことによって、自然と商品をアピールする力がついていきました。

40代の中高年は、「 営業 」という業務の一環と仮定して行動することが、転職活動成功への鍵となります。それでは顧客に対する営業の方法を考えていきましょう。企業に対してどのようなアプローチをするかということについてです。

人材紹介サービスをいわば待ちの姿勢と心得る

TRTM9834_TP_V 40代の転職では自分という高額商品を売り込む技術が絶対に必要か?

小売業のように、商品を並べて購入者を待つという売り方があります。

これは、例えるならば人材紹介サービスのビジネスモデルです。

その流通ルートに自分を乗せてもらうことは販売機会を増やす一つの方法です。

しかし、これは自分をその他大勢の競争相手の中に放り込むことと同じなので、類似商品との差別化ができる保証は一切ありません。

また、必ずしもよい条件をもっていない40代の中高年には、売り場の責任者、つまり人材紹介サービスの担当窓口が積極的になってくれない可能性があります。それでは、どのような手法が有効だと考えますか?

転職は訪問販売的な攻めのアプローチこそ王道

TRTM9834_TP_V 40代の転職では自分という高額商品を売り込む技術が絶対に必要か?

むしろ、40代の転職において、手本にすべきは訪問販売的なアプローチではないかと私は考えます。

商品を買いたいと思っているお客様がどこにいるのか、また同じ種類の商品なら特に何に着目して選ぼうとしているのかを考え、できるだけ高く買ってくれそうなところにターゲットを絞ってセールスを行うのが王道だと思います。

何しろ売り込むべき商品は一つしかないのです。

そのためには、1つはターゲットリストの作成を行うことが必要となってきます。これは、顧客の志向やニーズのマーケティングデータに基づき、商品を買いそうな対象をリストアップして、片っ端から当たっていく方法です。これらを戦略的に分析するためには、以下のような情報源をマーケットの把握状況に役立てるべきです。

 TRTM9834_TP_V 40代の転職では自分という高額商品を売り込む技術が絶対に必要か? 会社四季報東洋経済新報社
   会社情報調査の定番中の定番。季刊で日本の全上場、店頭企業約3700社の詳細データを収録しています。

 TRTM9834_TP_V 40代の転職では自分という高額商品を売り込む技術が絶対に必要か? 日経ネット、総合企業情報
   最新のIR情報、財務データ、企業広告、さまざまな企業発表資料が、企業名や株式コードで検索可能

 TRTM9834_TP_V 40代の転職では自分という高額商品を売り込む技術が絶対に必要か? J-Net21
   中小企業の情報を、業種や技術、製品・サービス、専門人材の領域から検索可能
   他の企業情報提供サービスとは違い、ユニークな特徴を持つ中小企業が数多く検索でき

 TRTM9834_TP_V 40代の転職では自分という高額商品を売り込む技術が絶対に必要か? Yahoo!ファイナンス
   株価情報を中心に、業種別にマーケット速報などの検索が可能
   もとは検索エンジンサイトであるため、気になる情報を見つけたら、すぐにディレクトリ検索に移動できる点が優れている

しかし、これらのデータからは個々の顧客の購買意欲の高さを測ることはできず、業種や職種、業績などのデータによってターゲットリストを作成せざるを得ないことになります。

転職市場においては、商品を買いたいと思うお客様自らが手を挙げてくれる仕組みがあります。それが>転職サイト人材紹介サービス上での求人情報です。

その中にいるお客様をターゲットにすることは、少なくとも自分で業種や職種などで企業リストを作成して優先順位を付けるよりも簡単です。

また人材採用を望んでいるかどうか測ることができない企業に、むやみやたらに応募するよりも遥かに効率的です。なぜなら、求人を表明している企業は自らアプローチを望んでいるのですから。

「 ハローワークには自分に合った求人がない! 」とお嘆きのあなた!

ハローワークには求人がなくても、転職サイトにはあるかもしれませんし、転職エージェントはあなたに合った非公開求人を持っているかもしれません。「 どうせ俺なんか、取り得もないし、年齢も年齢だから登録してもらえないさ 」と最初から諦めている人が多すぎるような気がします

私自身も同じように、40代でリストラされて転職活動をしました。

なによりも長年に渡り勤めてきた職場を追い出されたのが辛かった。そのうえ、失業給付の期限は刻一刻と迫ってくる恐怖、求人がなかなか思うように見つからない焦り。果ては、家族に辛く当たってしまう毎日を送っていました。

転職は、「 営業 」という業務の一環と仮定して行動することが、活動成功への鍵となります。

メリットが伝わればあっさり売れる事実

TRTM9834_TP_V 40代の転職では自分という高額商品を売り込む技術が絶対に必要か?

ただし問題は、お客様である企業が望んでいる商品が、例えば「 若い 」とか「 実績 」があるとか、種類は同じでもこちらの商品とは多少の違いがありそうだと推測しなければなりません。

それでは実際に商品購入時の行動心理を考えてみましょう。

最初は「 こうでなければならない 」と考えていたのに、目の前に自分の希望する商品と少し違った商品を出され、その特徴やメリットを聞いて納得できれば、最初にいいなと思った商品よりも「 こちらのほうがいいな 」と、最初の希望と違いう商品を買ってしまうことはよくあります。

同じようなことが転職市場においても、日常茶飯事で起こっています。

応募条件は、企業側の思惑の表明なので応募時に一応考慮すべきですが、あまり厳密にこだわらず、とにかく可能性のありそうな応募企業をできるだけ多くリサーチすることが40代の転職者にとって重要です。

とはいうものの、最初の営業の求職活動である応募書類についても、それなりに一手間かけるべきです。

簡素なカタログよりも、相手の立場目線で作成したカタログのほうが見栄えがいいのは歴然です。

もちろん、割ける労力に限りがあるため、求人広告などを手段としてのアプローチにもリストが必要になってきます。効率的に行動するためには、「 綿密な情報収集 」と自分に最適な「 ターゲットの絞り込み 」が必要です。

「 綿密な情報収集 」とは、様々な情報収集する手段を十分に活用して、利用できる限り求人情報を漏れのないように調査することを意味します。転職サイトや新聞は言うまでもなく、ハローワークに代表される公的機関、民間の人材紹介サービス、さらには友人・知人などの協力人からの情報すべてを駆使して調査します。

そのなかで、自分の希望する職種を探し、自分の条件に近い募集を行っている企業、あるいは自分の希望に近い求人情報を分析するのです。これが最適なターゲットの絞り込みです。

その結果、様々な手段で収取したリストは単に漠然とした可能性のある応募企業リストではなく、実際に応募書類を送り付けることができる応募先リストに進化していきます。これは言い換えれば、具体的な営業活動を行うべきターゲットリストです。このリストは毎週作成され、できるだけ多くのターゲットが更新されていきます。

重要なのは満遍なく求人情報を得続けること

TRTM9834_TP_V 40代の転職では自分という高額商品を売り込む技術が絶対に必要か?

情報源には、求人情報を収集できるメディアや機関などが情報源であり、その種類は多種多様です。求人情報そのものは豊富に存在し、毎日大量の情報が更新・追加・削除されています。重要なのは、様々な情報源から求人情報を満遍なく探すことです。

さらに、多種多様な情報源から得られる大量の情報を漏れなく受け取らなければ、転職活動を継続させることは難しいと言っても過言ではありません。

求人情報の情報源について、すでにお気づきの方がいらっしゃるかと考えますが、情報収集先は週に20箇所から30箇所に及び、いざ転職活動を始めてしまうとあっという間に過ぎてしまいます。

行き当たりばったりに探していては、役に立つ情報が集まってくることはありません。情報収集の戦略を考えたうえで、スケジュールやノルマを立てて実行していかなければなりません。

例えば、会社勤めをしながらでも、日曜にはインターネットで転職サイトをチェックし、月曜日には図書館で新聞を閲覧、火曜日にはハローワークを訪問、水曜日には転職エージェントへの定期連絡といったように、全ての予定を書きだし「 週間スケジュール 」を作っていくべきです。

自分という高額商品を売り込む技術が絶対に必要まとめ

40代の転職は自分という高額商品を売り込む技術が絶対に必要か?についてまとめてみましたが、いかがでしたか?
最後に今回の要点をまとめておきますので、参考にしてください。

 TRTM9834_TP_V 40代の転職では自分という高額商品を売り込む技術が絶対に必要か? 転職活動は仕事の延長線上と考える
 TRTM9834_TP_V 40代の転職では自分という高額商品を売り込む技術が絶対に必要か? 転職者は、自分自身を商品と考えて活動
 TRTM9834_TP_V 40代の転職では自分という高額商品を売り込む技術が絶対に必要か? 転職は、訪問販売的な攻めの活動が必要
 TRTM9834_TP_V 40代の転職では自分という高額商品を売り込む技術が絶対に必要か? メリットが伝われば、あっさり採用される
 TRTM9834_TP_V 40代の転職では自分という高額商品を売り込む技術が絶対に必要か? 転職活動で重要なことは、広く浅く求人情報を検索すること

時間と共に減っていく求人情報を確保し続けることは、想像以上に難しい作業です。しかし、あなたが本当に今すぐ転職したいと考えるのであれば、努力を惜しむべきではありません。全力で転職活動し、一日でも早い再就職を陰ながらお祈りしています。

転職支援をしている斉藤でした。

スポンサードリンク


TRTM9834_TP_V 40代の転職では自分という高額商品を売り込む技術が絶対に必要か?

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事