Uターン転職で故郷を捨てた40代は田舎で人生をリセットできるのか?

都会の喧騒から逃れて田舎でゆっくり暮らしたいと考える40代も意外に多いですよね。

40代になれば、責任が重い役職に就いている方が多いでしょうし、泥沼化した人間関係から逃れたい、故郷の田舎なら良い人間関係が構築できるのではないか?と考えるのは、私だけではないはず。

近年、有名なブロガーであるイケダハヤト氏が地方へ移住をしたことで話題となり、四国地方においてはIT企業の誘致キャンペーンが行われたり特に盛り上がりを見せています。

しかしながら、UターンやIターンにも様々な危険性が潜んでいます。

特に、田舎の村社会を理解しない都会人が「田舎ならこうに違いない」理想だけで移住するのは危険極まりない行為です。

私はいきなり地方に移住するのではなく、仮の住まいを持ちつつ徐々に移行していくのが望ましいと考えています。

目次

Uターン転職は故郷に帰ってキャリアを再構築する行為

Uターン転職は故郷に帰ってキャリアを再構築する行為

都会に住んでいる皆さんは、Uターン転職という言葉をご存知でしょうか?

Uターン転職とは自分の生まれ故郷に帰って、キャリアを構築していくことを指します。

ちなみにIターン転職は縁もゆかりもない地方で、キャリアを構築していくこと、Jターン転職は、生まれ故郷に近い地方都市で再スタートすることを意味しています。

たとえ生まれ故郷に戻る場合であっても、現住所からいきなり地方都市に引っ越しすることは、非常にリスクがあります。

特に、Iターンの場合は最新の注意を払うべき。

イケハヤさんの影響力もあり四国移住ブームが起きていますが、知らない土地は不確定な要素が多すぎて何が起きるか分かりません。

もちろん、絶対に地元の人たちと上手くやっていける保証もなく、徐々にその土地に慣れ親しんでいくのがベストです。

TVでは、田舎の人は温かく情がある人々とイメージ化されていますが、彼らがよそ者に対する態度と身内に対する態度はまるで違っています。

都会以上に、人間関係が複雑で上下関係がハッキリしていますし、ひとたび間違えを冒せば死ぬまで村八分も日常茶飯事。

その辺りを理解せずに移住して、地獄を見た人を数えきれないほど見聞きしてきました。

Uターン転職はもろ刃の剣!40代は安易に考えない

40代は安易に考えないで!Uターン転職はもろ刃の剣

ここ数年、様々な地域で再開発が行われていますから、いくら自分が生まれ育った地域だったとしても4年離れたら、知らない地域に行くんだと受け止める位で丁度いいのかも知れませんね。

Uターン転職は、「故郷に帰るだけで大したことない」「勝手知ったる土地で人脈もあるし問題ない」と安易に考えがちです。

けれども、本当にそうなるでしょうか?

私はこの先入観こそが大変危険だと警告しています。

意外ですが、Uターンは諸刃の剣だと忘れるべきじゃありません。

ほとんどのケースでは、東京や大阪といった大都会以外に故郷が存在して、大学や就職等の際に東京や大阪に上京して生活し始める。

それから数年間、都会に生活の拠点を置いてきたけれども、何かしらの事情で、何年か何十年か後に故郷に帰るケースが典型的なパターンですよね。

こういう言い方をすると語弊がありますが、そういう大人達は一度故郷を捨てているわけです。

だとしても、人間の脳は都合のいいように出来ていて、帰郷する際はノスタルジックでいっぱい楽しい思い出しばかり思い出すもの。

一方で、ずっと故郷に残って頑張ってきた旧友達はどう考えるでしょうか?

Uターンするあなたと同じ思いをしていると思いですか?

彼らがあなたのことをどう思っているか知るよしもありませんが、良く思っている保証はどこにもなく、あなたが帰って来るのを期待して待っていたとは考えにくいですよね。

むしろ、「俺たちの故郷を捨てた裏切り者」と考えるのが当然のことではないでしょうか?

ですから、盆正月にには建前で優しく迎え入れてくれ旧友たちも、同じ生活圏に移住するとなると話は別問題です。

地方ではハローワークとエージェント経由で転職先を検索

地方ではハローワークとエージェント経由で転職先検索

Uターン転職でイメージ通りに転職先・再就職先を見つけるには如何なる方法があるのでしょうか?

Uターン転職をした40代は、「慣れ親しんだ地域に帰るだけで特に難しいケースではない」とナメ切っている場合が多いですが、自分が住んでいたころとはかなり違っていて困惑した、転職できなかったケースもしばしば起こっています。

実は、地方における転職手段は都会ほど選択肢がありません。

最も一般的なのはハローワークで、全国に事業所を持っており様々な地方に密着した求人検索ができます。

まずは、管轄のハローワークに出向いたり、ハローワークインターネットサービスから検索したりして希望の求人を見い出してください。

リクナビNEXTに代表される転職サイトは、都市部の求人が充実している一方で地方の求人はあまりない傾向が見られます。

ですから、地元企業が独自に運営している地域密着型の転職サイトであれば、イメージ通りの求人が見つかることが多いでしょう。

転職エージェントは、東京や大阪の大都市・一部の地方都市に事業所を持っていますが、全ての地方に対応しているわけではありません。

多少なりとも、過疎化した地域の求人情報を持ってますが、「求人を紹介するから、東京(大阪)まで面接にお越しください」と言われるのがオチで現実的ではありません。

業界最大手のリクルートエージェントであれば、全国16か所に拠点を持っているのでおすすめです。

Uターン転職で採用されない40代は動機が明確でない

動機が明確でない40代はUターン転職で採用されない

Uターン転職で、気をつけるべきポイントについて説明しましたが、転職先の業界や職種に対する志望動機は明らかにしておく必要があります。

当然のことですが、「大都会の人間関係に嫌気がさした」「通勤ラッシュが辛かった」などネガティブな動機で採用されることはありません。

私が採用官ならば、勝手知ったる地元の人間を採用しますし、採用される経験やスキルを持ち合わせていない40代に興味を持つことはありません。

「自分は大都市の某有名企業に部長として勤めていたんだから、俺を採用しないと損をする!」って態度の転職者もいらっしゃいますが、地方都市で大都会だから通用したであろうネームバリューは通用しません。

是非とも前向きな動機をアピールして、自分の経験やスキルが希望する企業で働く上で如何に貢献できるのかを明確に伝えるべき。

Uターン転職や移転スケジュールを具体的に計画しておかなければ、ズルズルと活動が長期化して転職そのものを諦めざるを得ないパターンに陥ります。

いうまでもなく、Uターン転職は移転を伴うので都会での転職に比べ肉体的にも精神的にもハード。ですから、どの時点までに内定を勝ち取って実際引っ越すのか等、具体的に計画した上で転職をするべき。

失業保険の給付や貯蓄があるから大丈夫と考えると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

結果、予想だにしなかった期間転職先が決まらず、あれよあれよと言う間に貯蓄が無くなって行き、結局は親元に引きこもってしまったパターンも報告されています。

ですから、Uターン転職が予想だにしなかった長期戦になった場合、数ヵ月分かの生活費が工面できるのか十分シュミレーョンを行ってください。

また、いつから働けるのか?といった見通しが立たない状態だと、転職先に不安を与えてかねません。

移転先の情報を事前に調査しておく 地域が異なれば、生活に不可欠な金額の相場や求人の傾向も別々です。

Uターン転職の場合はさほど気にする必要はありませんが、事前に地域の細心情報を調査しておくのもポイントです。

40代がUターンするメリットは通勤ラッシュがない

40代がUターンするメリットは通勤ラッシュレス

Uターン転職で40代が得られるメリットをいくつか見ておきましょう!

メリットその1:自然豊か

地方に移住することによって、常に壮大な自然が近くにあることで、ゆとりを持った暮らしが可能です。

農作物だけでなく空気や水もおいしく、周辺の情景や四季の変化に心和ませられる状況は都会において体験することは難しいですが、自然と触れ合いながら、家族や友人達とゆっくり時間を過ごせます。

しかも、地方は都会みたいに、休日は何処も人がいっぱいなことは少なく、大渋滞に巻き込まれたり人混みに疲れることなくストレスレスな暮らしに直結しています。

また、地方を旅行した際など、食べ物が新鮮でしかも美味しいとびっくりした経験はありませんか?

どれだけ流通が整い、都会にいても美味い食材がいっぱい食べることができるようになったとはいうものの、地元の採ったばかりの新鮮な野菜や魚には歯が立ちません。

加えて、このような食材は、地元の市場や直売所、道の駅等で、都会と比べようもない価格で手に入ります。各地方においてはそれぞれ、ご当地だけのソウルフードがつきもの。

都会だと簡単には食べることが出来ない郷土料理を、楽しめることも地方移住の楽しみですね。

メリットその2:通勤ラッシュがない

大都会では、満員電車で職場に通うことが一般的ですし、その事実だけで職場に通うのがイヤだと感じてしまうサラリーマンも多い。

地方に移住した場合、車通勤を許可している企業が多く、万が一電車通勤する場合も、大都会と同じ様な通勤ラッシュと無縁。

通勤は毎日のことで大事ですから、こいつが楽になるだけだとしてもモチベーションアップにつながり、職場に通う意欲も変わって来るのではないでしょうか?

メリットその3:生活しやすい

都会とは異なり、生活費を圧縮できることも地方移住のメリットですよね。

それらの中でも、顕著なのが住居費です。

都会じゃワンルームマンションでも月額7~8万円はかかるし、加えて駐車場を借りるとなれば2、3万円は上乗せしなければなりませんが、地方に移住したなら7万円出せば駐車場が付いたファミリー向けマンションを借りることができるエリアも珍しくありません。

言うまでもなく、一戸建てやマンションの購入価格も都会に比べると圧倒的にリーズナブル。

都会では考えられなかった大きな家を、しかも土地付きで手に入れられるケースも珍しくありません。

都会と地方とでは子育ての環境もかなり違っています。

都会では子供を保育園に預けることすらできず、働きたくても働けない人が溢れています。

その一方で、地方は都会と比較した場合、幼稚園や保育園に比較的簡単に入ることができるため、仕事と子育てのワークバランスが取りやすいと言えます。

更に、地方においては。地域の住民同士の結びつきが強く、気軽に知り合いになることができ、地域全体で子供を育てていく環境が整っており安心できます。

地方移住の良いところですが、仕事だけでなくプライベートであっても人とのつながりが強い傾向にあります。

都会では、人との関りが希薄になりがちですが、地方においてはご近所とのお付き合いに重きを置くことが多いです。

他人は他人、私は私と割り切った生活でなく、人の温かみや支え合いの心を感じ取れる地方に惹かれる人も多いのではないでしょうか?

Uターン転職するデメリットは地域に順応できるか否か?

Uターンするデメリットは地域に順応できるか否か?

40代がUターンすることで受けてしまうデメリットもいくつか見ておきましょう!

デメリットその1:地方の企業に対する偏見

地方移住でお馴染みのなのが、地方だったらどこものんびりした企業という勘違いですが、残念なことに、企業により仕事内容や文化が違うのは地方であっても変わりません。

Uターン転職をしたらプライベートを充実させるつもりだったのに逆に忙しくなったと失敗しないよう、予め就業形態や仕事のスタイル等念入りに確認しておくべき!

同じように、40代が転職先として選択できる職種のバリエーションも都会に比べ必然的に地方の方が減少。

移住するより先に、地方特化型の転職サイトや移住先のハローワーク、地方自治体を利用して、自分が就きたい職種や業界があるかどうか探してみてください。

Uターン転職の時には、これまで経験してきた職種や業界にこだわらず、視野を広げてみるのもUターン転職の際のポイントです。

デメリットその2:地方の生活に順応できるのか

近年、夢を持って地方へ移住したものの、地方の生活や仕事に慣れることができず途方に暮れている40代が多いですよね。

都会では隣人の顔だけでなく名前を知らないことも珍しくありませんが、地方において地域との交流や独特のルールにウェートを置くエリアも多いですね。

地域の行事だけでなく冠婚葬祭の手伝いに、頻繁に出入りしなければいけないことだってあります。

そういった交際をうまくやり遂げる自信のない40代は、過疎化した田舎ではなく、比較的人口が多い地方都市へ移住することが無難です。

都会がダメだったから、田舎なら何とかなる幻想は捨てるべき。

且つ、都会じゃどこへ行くにも移動手段で困ることはないし、欲しいものがあれば買い物に行って手に入ります。

しかし、地方都市においては、電車やバスに代表される公共交通機関は1時間に1本程しか運行していない地域もあって商店も都会に比べ圧倒的に少ないです。

車の無いと不便極まりなく、都会における生活スタイルが大きく変化することを考慮しておいた方が良いでしょう。

デメリットその3:都会に比べて不便

都会に比べて地方は、情報量が圧倒的に少ない現実も無視できません。

インターネットの普及により、日本中どこに行っても情報の量に違いはないものの、複合施設や映画館、娯楽施設の数は、都会の方が圧倒的なのは間違いありません。

仕事面に関しても、セミナーや勉強会等に出席して新しい知識を得る機会は絶望的と言えるでしょう。

確かに地方に住みながらも、東京や大阪へアクセスすることができれば相応の情報が手に入りますが、費用がかさむうえに時間的余裕もありませんから現実的ではありません。

いずれにしても、最新のテクノロジーやテクニックは、未だ都会に集中しやすいでしょう。

勉強会を通して多方面にわたるテクニックを持ったサラリーマン達と切磋琢磨しながら、成長していくつもりであると望む40代は地方における環境は物足らないものになってしまいます。

しかしながら近年、オンラインで受講可能なセミナー等、多岐にわたるノウハウが学習できるサービスも増加傾向にあるので、地方で仕事を続けながら自主的にキャリアアップを目指すことは可能になりつつもあります。

Uターン転職して地方に移住する中で、デメリットと思うかどうかは人それぞれ。

このような、都会と比較した場合に見えてくる仕事や生活のデメリットの大部分は、入念な下調べで克服できます。

可能な限り、移住を計画している現地に出向き、自分の目で実際に確かめてみることが失敗しないUターン転職のポイントですよ。

いずれにしても、貯蓄は十分にあるから移住してから転職活動をするのは、あまりにも無謀な行為ですから絶対にやめましょう。

40代の転職活動を支援している管理人からアドバイス

40代の転職活動を支援している管理人からアドバイス

在職中の40代であれば時間をかけて転職活動をしても、収入があるためじっくり転職活動に取り組めますが移住してしまった離職組はそうは行きません。

グズグズしていたら、あっという間に3か月6か月経ってしまいます。

そうなれば、失業保険が切れて無収入になってしまいます。

無収入の恐怖は失業した人間にしか分からない感情ですが、失業保険が切れそうで後がない40代は転職エージェントに登録して間髪入れず良質の求人を取りに行くべき。

基本的に、転職エージェントは登録無料。

あなた自身の希望条件に近いオススメ求人や、業界の動向、市場の傾向などを教えてくれます。

転職エージェントを利用するうえでの最大のメリットは、条件がピタリとマッチしたら求人の紹介から応募内定までの期間を、一気に短縮することができることです。

転職エージェントに登録したら、登録にお越しくださいと連絡が携帯かメールに入るので面倒くさくハードルが高いと感じてしまう方が多いのが現実です。

しかし、書類作りや求人検索の時間が短縮できる観点から見ると、コンシェルジュ的な役割を果たしてくれるため私は全然面倒くさくない。

どちらかというと転職サイトは自分からガンガン応募していく必要があるので、受け身で求人の紹介から入社まで全部お任せしたい人はやはり転職エージェント。

転職エージェントを選ぶ際の注意点ですが、その転職エージェントが40代の求人を積極的に扱う気があるのか否かが重要。

ですから、不必要に20代・30代向けの求人を扱うマイナビ転職に登録しても期待できません。

当サイトで一押しの優良な求人情報が集まる転職エージェントのお勧めリクルートエージェントは、首都圏や関西圏だけでなく地方の求人を多く取り扱っているから安心できるし面倒くさくなかった。

中国や四国に支店があるから首都圏や関西圏に出向く必要もないから財布にも優しいですよね。

しかも、40代でも積極的に支援してくれるエージェントだから嬉しいじゃないですか!

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故郷を捨てた40代はUターンで人生リセットできる?

最後に要点をまとめておきますの。

  • 自分の生まれ故郷に帰って、キャリアを構築していくこと
  • 都会の大学に進学、企業に就職した40代は一度故郷を捨てている事実を理解せよ
  • 地方における転職手段は、都会ほど選択肢がない
  • 移転を伴うので、都会での転職に比べ肉体的にも精神的にもハード
  • メリット
    自然豊か・通勤ラッシュがない・生活しやすい
  • デメリット
    地方の企業に対する偏見・地方の生活に順応できるか・都会に比べて不便

私の故郷もそうですが、田舎に行けば行くほど地域の結束力は高く排他的な傾向にあります。

TVでイメージされるような憧れの田舎はないので、その辺りをキッチリ理解したうえで移住してくださいね。

転職支援をしている斎藤でした。

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