「 何度も応募しても面接にすら呼んでもらえない 」というのが40代以降の転職における共通パターンです。

私自身、40代でリストラされて転職活動した際には、そりゃもう応募してはお見送りされの連続でしたよ?「 斉藤さんは、最終的にどれぐらい応募したのか 」と聞かれるのですが、応募はゆうに150件超えていました。

私みたいに、なかなか転職できない中高年を狙って転職エージェントは派遣社員という雇用形態を押し付けてきます。彼らが言うのは決まって「 正社員としての再就職はどうせ無理だから、家族のためにも派遣社員として働いた方が無難 」と。

正直、働き口があればそれでよいかなぁと一瞬思ったりもしましたが、派遣社員として働くには色々と問題が発生します。

40代が知っておくべき派遣の基礎知識

派遣で働いていこうというワークスタイルに心惹かれる40代が多く見うけられますが、その意味や仕組み、種類などは曖昧でわからないというケースがよくあります。派遣は正社員やバイト・パートなどと違ったからくりをもっていますから、派遣として働く前によく理解しておきましょう。

「 一体派遣って何なのよ? 」といった疑問をクリアにするため、派遣のからくりに関して簡単に説明していきます。派遣というワークスタイルを選択する場合に押さえておかなければならない基本ですから、しっかり理解しておいてください。

tsuchimoto0I9A6480_TP_V-300x200 正社員として転職できない40代は派遣社員になるしかないのか?従来、正社員やバイトまたはパートという形で就労するとき、労働者と見なされるあなた自身と勤務先の間で雇用契約を締結します。しかし、派遣の場合は契約締結の段階で労働者でもなく勤務先でもない第三の存在があります。派遣元となっている派遣会社、実際就業する派遣先、そして労働者であるあなた。労働者側からすると、派遣元も派遣先も同程度関係する存在ですから、ここが従来の労働契約とはまるっきり異なっています。

労働者が雇用契約を締結する相手は、派遣元である派遣会社。契約締結する際は、派遣会社から派遣条件のアナウンスや待遇の説明が行われます。そして、労働者がこれらの条件に納得した段階で契約が締結されます。 給料の払い込みや、有給休暇などの福利厚生も派遣会社が行います。派遣会社は労働者と派遣先との関係をやり取りするエージェントみたいな役割を果たすため、派遣先の紹介も行っているのです。

一方、具体的な仕事内容や指示は派遣先から行われます。派遣先の役目は業務上の指揮命令。労働者は前もって派遣会社か大まかな業務説明を受けてはいますが、実際どういった業務を行なってほしいとか、どこの部署で働いてほしいとか、一層詳細な指揮は派遣先から受けるのが基本です。派遣先は、派遣会社と派遣契約を結ぶことだと言えます。それゆえに、派遣社員に働きにきて欲しいと考えたのなら、直接派遣社員を募集することはできず、派遣会社に派遣を依頼することになるのです。

ちなみに直接募集する場合は、派遣社員ではなく契約社員という就業形態になります。

tsuchimoto0I9A6480_TP_V-300x200 正社員として転職できない40代は派遣社員になるしかないのか?派遣契約の期間は業務内容次第で異なってきますが、3ヶ月ごとの契約更新がもっとも多いといえるでしょう。とりわけ始めたころは業務への適性が分からないことから、1ヶ月単位で契約し、その後契約更新していくというケースが一般的と言えます。

既に派遣社員として長期間勤務している人は、派遣先だけでなく派遣元からの信頼性が高く派遣先企業へのアピールも行われるため、6か月や1年単位の長期で契約されるということも珍しくありません。

現代における派遣法においては、いわゆる「 3年ルール 」という考え方があるので、同じ職場において派遣として働くことができるのは最長で3年まで。

最長3年は、3年だけしか働けないという意味ではなく、派遣会社は派遣先に対して直接登用をお願いしたり、紹介予定派遣やほかの就業場所を紹介するといった義務が発生します。派遣社員として働いていくならば、長かったとしても3年経過すると何らかの変化が起こるという点を抑えておくべきでしょう。

派遣社員の雇用主は派遣会社になりますから、時給や福利厚生面についての相談は派遣会社に対して行うこととなります。長年に渡り同じ派遣会社から仕事を紹介されているケースでは、派遣会社側にしても戦力ですので、時給アップの交渉ができる場合も珍しくありません。

有休の申請や1年に一度の健康診断などの福利厚生を担当するもの派遣会社です。派遣先から契約外の業務を強要された、男性社員からパワハラやセクハラを受けたといったことが発生した場合、それらの相談や苦情は、原則として雇用主である派遣会社に対して行うことになります。派遣先に対して直に言いにくい場合であっても、派遣会社が交渉してくれるため、大きなトラブルに発展することも少なく、嫌な思いをせずに解決できるでしょう。

40代が知っておくべき派遣のメリットデメリット

派遣社員として働く場合、派遣という雇用形態におけるメリットとデメリットを抑えておく必要があります。

メリット

  • まずは派遣会社に登録することにより、条件に合う仕事を紹介してくれる
  • 同等の職種で比較した場合、パートタイムやバイトと比べると時給が高い場合が多い
  • 正社員と同様に社会保険や福利厚生がしっかりしている
  • 基本的にダブルワークや副業も許容されている
  • トラブルが発生した場合、派遣会社が派遣先との間に入って交渉してくれるため安心して就業できる
  • 仕事の紹介から時給交渉、就業後のフォローが充実している ・スキルアップ講座が無料で受講できる
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デメリット

  • 派遣先の都合により、契約が破棄され就業できなくなる可能性がある
  • 立場が弱い、弱い立場を利用してセクハラやパワハラを受けることが多い
  • 基本的に交通費が出ることはない
  • 就業期間が決められていることがほとんどで、契約期間が終われば派遣会社に新たな就業先を紹介してもらう必要が発生する
  • 一定の範囲内での仕事内容となっているので、やり甲斐が得られないことだってある
  • 急病や遅刻などといった連絡が派遣先と派遣会社の両方必要で、面倒くさい
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やはり派遣として働くにあたり、一番厳しいと感じるのが、派遣先の都合によって真面目に働いていたとしても職を失ってしまう可能性が高いことです。私を含め、正社員が50人以上リストラされた時、最初に犠牲になったのが派遣として働いていた10名以上の男女です。長年貢献してきた彼らは社長の一言でアッサリ切り捨てられました。

総務人事として10数年勤務してきましたが、「 正社員でいい人が見つかった 」などの不条理な理由で、彼らを切り捨てるやり方は職場が変わっても同じだなと感じています。

40代が派遣先を紹介してもらえる3つのコツ

40代が頑張って派遣会社に登録できたとしても、条件にピッタリの派遣先を紹介してくれなかったら、仕事をはじめることができません。
40代のベテラン派遣さんが派遣期間が終了しても、次の派遣先を紹介してもらえる中高年にはある法則が存在します。派遣会社に派遣先を紹介してもらいやすくなるコツを3つほど紹介しておきましょう。

  • 話し易く親しみがあるイメージを心掛ける
    最初のうちは、派遣会社の社員さんに「 一緒に働いてみたい 」と考えてもらえるというような印象を意識していきましょう。
    見られていない時も常にスマイルを心掛けるなど、親しみやすさを前面に押し出す感じがいいでしょう。
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  • 常に謙虚であること

    40代になったら派遣先における直属の上司が年下のケースも珍しくないので、自分自身や相手の歳とは関係なしで指示を率直に受けることができるか、新たな仕事にもトライすることができるかがコツになります。仮に上司が年下であっても「 この人なら指示に従ってちゃんと仕事してくれる人だ 」と思ってもらえるよう、素直な態度を心掛けましょう。

  • 若く明るい装いを心がける

    特に、女性は服の色でもイメージがガラリと異なってしまいます。40代であっても、明るく若いイメージや品格がある身だしなみを心掛けましょう。
    職場においてお手本となるような、傍から見ていてもさっぱりした魅力ある振舞い等もポイントとなるところです。
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40代で様々な人生を経験して即戦力となりうる人物を心待ちにしている企業は増えつづけています。派遣として働いていくという選択も想定して転職活動をしてくと随分気が楽になりますよ。

正社員として転職できない40代は派遣社員になるしかないのか?まとめ

正社員として転職できない40代は派遣社員になるしかないのか?についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
派遣社員として働く場合、どうしても避けられないのが不条理な理由での雇い止めでしょう。長年貢献してきた社員ですら、壊れたパソコンを捨てるかのように更新しないことだってあります。17年間更新され続けた50代の女性派遣社員が、ある日突然更新されずに絶望の淵へと叩き落されたというニュースを耳にされた方も多いと思います。

40代以降の転職活動は想像以上に困難ですが、計画を立て正しい戦略で行えば管理職経験がなく転職回数が5回以上ある私でさえも正社員として転職できています。派遣社員になるのは簡単ですが、再び正社員として就業するためには更なる困難が待ち受けていますよ。

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