辛い1783

公務員ってリストラや減給がない理想的な職業だと思いませんか?

サラリーマンから見ればあり得ない給料がもらえ、公務員ってだけで身分が保証されていて、しかも横領してもクビにならない職業は公務員以外あり得ません。

あまり知られていませんが、分限免職と呼ばれるクビが存在し、昭和の時代に比べると随分と厳しくなっているようです。

目次

ハードで有名な教育委員会に異動になり精神を病んだ

こんにちは。

以前は公務員として、市役所に勤めていた50代の高橋と申します。

現在は、家でクラウドソーシングをして細々と生きながらえています。

私は10年前まで公務員として、市役所に勤務。

人生で一番辛いリストラを経験したのは、私が41歳の時。

私は当時、公務員として17年間いっしょうけんめい働き、また休みの日には趣味の旅行で大忙し。

運命が変わったのは、リストラ勧告を受ける年の4月の異動で、教育委員会に転勤になったこと。

教育委員会での仕事は、市役所の中でもハードなことで有名だったので、なぜ私のようないっかいの職員が教育委員会のようなハードな部署に異動になったのか、分かりません。

しかし公務員にとって、異動は絶対で異動辞令が出ると必ず勤務しなければなりません。

私は「嫌だな」と思いながら、教育委員会での仕事をスタート。

仕事ですから手を抜くわけにもいきません。

精一杯頑張ってきましたが、案の定、仕事は多忙を極め昼休み以外は息つく暇もありません。

そんな日々が、1か月以上続いた5月の中旬、私はついに体調を崩し、喉の腫れと痛み、原因不明の発熱が続き、近くの病院で診断書を書いてもらい3ヶ月仕事を休むしかありませんでした。

ハッキリした原因は分かりませんが、教育委員会独特の風土とギスギスした人間関係からか、知らないうちに私の精神は病んでいたようでした。

体を引きずりながら出社したある日、私は上司から呼び出されて「体調を崩して休みがちになっているね。

もう仕事ができないんじゃないの?」と嫌味を言われ、「まだまだ頑張れます!」と言い返すと、毎日のように会議室に呼び出されネチネチは続きました。

教育委員会の闇は市役所に勤めている時から聞いていましたが、まさかこんな形で追い込んでくるとは思いもよりません。

市役所に帰れさえすれば、と来ない援軍を待ちながら「少し考えさせてください」と言うしかありません。

結局、私は、考え抜いた末、「このまま上司から、こんな圧力をかけられる職場に復帰しても、辛い思いをするだけだ。今後、診断書を出すこともできないし」と思い、退職することを決めました。

転職の相談に私が使用したのは、ハローワークでした。

公務員はリストラされても失業保険が下りない現実

リストラ同然に解雇され私が心配したのは、再就職が確保されていない現実。

普通、公務員ってリストラされても横の繋がりで再就職先は確保されている習わしなのに、何の通達も来ないことに不安しかありません。

後で聞いた話、教育委員会の上長が「汚名になるから」と、私の件にフタをしてしまったようなんです…。

だから天下りは嫌なんですよね。

私の場合41歳だし、再就職が難しいことが分かっていました。

これから一人で生活をどう切り抜けていけばいいのか一番悩みました。

おまけに、私は公務員なので普通の民間企業とは違い失業保険が出ることはありません。

出るのは、退職金だけ。

「退職金はどれくらいあるのか」職場の先輩に尋ねてみたところ、「17年7ヶ月勤めたあなたの場合500万円ぐらいだろう」と言われショック。

500万円って大金はないよりはマシだけど、これからの生活に当てるには少ない。かといって、今までのように待遇も良く給料もいい仕事に就けるとは考えにくいのジレンマにすごく悩みましたね。

しかも、職場に臨時職員として戻るのも極めて難しいと言わざるを得ません。

実はあのイヤミ上司が病院の先生に、「これ以上診断書を書かないでほしい」とこっそりお願いしていたようなんですよね。

もう、なんていうか、人ってこんなに残酷になれるものなのか?絶望したのを覚えています。

むちゃくちゃ情けなくて、落ち込んでしまいました。

公務員をリストラされ減っていく貯金に恐怖する毎日

リストラされた私は、今のように転職サイトや転職エージェントがない時代、とりあえず地元のハローワークに行くしかありません。

窓口で就職相談をしたのですが、ハローワークの担当者は「公務員でも、リストラってあるんですか」とすごくびっくりされる始末。

詳しい事情を私が話すと、「それは大変でしたね」と慰めてはくれましたが、「いい転職先ないですか?」と聞くと顔をしかめ、「もう40歳過ぎておられますしね。なかなか難しいんじゃないでしょうか?」としか言ってもらえません。

それでも、めげずに何日かハローワークに通っていると、一般企業の求人を紹介してくださいました。

しかしその求人は、午前中3時間ぐらいの簡単な箱詰め作業と、梱包作業といったような内職に毛が生えたような仕事。

給料も安く、1か月の基本給が、3〜4万円といったものばかり。

どうやらハローワークの担当者は、私を障碍者枠求人に誘導したと分かりショックを通り越して怒りが湧いてきました。

これも後で分かったことですが、教育委員会の誰かが公務員繋がりでハローワークに「高橋は精神的におかしい奴だ」とチクったらしいのです。

まるで子供の喧嘩ですよね?チクりチクられって…。

私は厳しい現実を突きつけられ、「ああ、やっぱりそうか」とハローワークからの帰り道、めっちゃ落ち込んだのを昨日のことのように思い出します。

私がもし公務員でなく民間企業に勤めていたとすれば失業手当があるので、その間に転職を先を探せば良いのですが、公務員でリストラされない前提のため失業保険はありません。

公務員をリストラされ絶望したが新しい人生が開けた

リストラされて、良かったことは、在宅で仕事ができるようになったこと。

ハローワークでの転職活動を諦めた私は、とりあえず退職時にもらった500万円をあてに生活することにしました。

私はまず家賃の安いところへの引っ越し。

というのはそれまで、家賃10万円ぐらいの割と綺麗なタワーマンションに住んでいたのですが、退職したら暫くは無収入になり、そこの家賃ではやっていけないと踏んだから。

かつての私を知っている同僚たちに「現状を知られたらどうしよう?」と自分の心配より見栄ばかり気になりましたが、背に腹は代えられません。

私は家賃の安い県営住宅への入居を決め、そうやって家計の支出を抑え、私は貯金だけで生活をスタートさせました。

それと並行して、ハローワークに通い詰め再就職先を探しましたが、最後は「またあんたか?」と嫌味を言われる始末。

「高橋は精神病者だから相手にしたらダメ」的な事が伝わっていたみたいで、役所って普段は全く連携が取れていないのに、こういう時だけお仲間ごっこです。

そんな時です、「何か家でできる仕事はないか?」とインターネットでいろいろ調べていたら、新しいクラウドソーシングという仕事形態にたどり着きました。

要はインターネット上にある記事の書き手を不特定多数の中から募集するのが、クラウドソーシングでのライティングのお仕事。

確かに収入は物凄く少なく、公務員の時にと比べたら10分の1以下ぐらい。

今の私は500万円あった貯金をとっくの昔に使い切り、なんとかライターの仕事やド短期のバイトで食いつないでいます。

近年、クラウドソーシングのお仕事が世の中で認知され始めたため、10年前に比べライターの単価はさらに下がりそれだけでは食べていけませんが、コツコツ勉強して書き溜めた「公務員をリストラされた男」ブログからも収入が発生するようになりました。

あの頃は、私を教育員会に飛ばした人事院を、リストラに追い込んだ教育委員会を随分恨みましたが、今は全く新しい人生を謳歌しています。

リストラされた事実は変えようがありませんが、皆さんも生きる望みさえ捨てなければ、新しい未来が待っています。

諦めず頑張って下さいね。

公務員でもリストラ?!教育委員会に飛ばされ病んだ男

最後に要点をまとめておきます。

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