あなたは何故転職をするのですかと聞くと、多くの40代以降の転職者が「 私は自己を高め理念を実現したい 」という風な建て前的な理由しか語りません。

私が知りたいのは、何故前職での人間関係に疲れ果てたのか、何故前職での労働環境に満足できなかったのかという本音の部分なのですが、最初から本音で語ってくれるのはごく僅かです。

人はなかなか本音で語らない生き物です。ましてや40代以降の転職者となると、プライドが邪魔して他人には本音を語りません。私がコンサルの際に、40代中高年の方々を観察するポイントは、その方の経歴や生き様ではなく、その方の生き生きとした表情です。

本音で語る転職者は輝いて見える

そんな表情は転職者との間で本音で話ができた時に初めて現れます。つまり、本音の退職理由、本音の自慢、本音の短所や長所、本音のコンプレックス、本音の将来、本音の夢などを、お互い見栄を張らずに、口が乾ききるまで話し合いそして傾聴していきます。

するとどうでしょう、転職者は、やがて管理職でもない、サラリーマンでもない、1人の人間としての輝きを見せ始めます。先ほどまで警戒して建前しか話さなかったのに、ぽつりぽつりと本音を話し始めます。不思議なことに本音を話している転職者は輝いて見えるものです。その輝きがどこから来るのかを私なりに感じ取り、それを率直に相手に伝える作業を行います。

まずは自分の価値を知ると必要があるということですが、自分の本当の価値に気付いていない、あるいは誤解している人がほとんどのように感じられます。

そんな会話をしているうちに、転職者の本当の姿や本当の価値を、転職者が心から納得できる形で明確化できるように努めていきます。

その過程が終われば、あとは、最も転職者が生き生きと活躍できる応募先を探す作業に入っていけます。このような方法で決定した転職先は、おのずと転職者の書類や面接も活気のあるものになり、他の応募者とは印象が全く違ってきます。

もちろん書類上のテクニックや面接時のテクニックなど、様々なノウハウを駆使して転職過程をクリアしなければなりません。そして、それらのテクニックを使った効果を何倍にも大きくすることができるのが、こうした自己価値発見の過程での努力だと私は考えます。

自分が本当にやりたいことに気付いた人や、自分ができることだけにとらわれずに前向きに未来を語れる人は、それだけで頼もしく自信に満ち溢れているものです。会社はその転職者の活躍を確信し、前職の年収と同じレベルのコストを容認して内定を出すものです。このような行動が、実は自然と他の応募者等の差別化に繋がり、価値をアピールする行為になっていくのだと考えます。

GREEN_MU20140125_TP_V 40代の転職理由は本音で語れることこそアピールせよ

本音で苦言を言い放つパートナーを持つべし

このようなやり取りは、転職エージェントのキャリアカウンセラーとでは行えません。とはいえ、私達のようなコンサルタントが絶対に必要であるというわけでもありません。有料の支援サービスを利用せずに、同様の結果を実現するには具体的にどのようにすればよいのでしょうか?

一番手っ取り早い方法は、苦言を遠慮なく言ってくれる親友や悪友、幼馴染、彼氏や彼女、奥さんや旦那さんみたいなパートナーなどの気の置けない相手に依頼することでしょう。これは我々コンサルタントが本音を引き出すよりも効果があります。ただし、話をする中であなた自身の良い部分も悪い部分も含めて包み隠さず言い放ってくれる、失礼な言動を心置きなくできる人物でなければ意味がありません。

人とのやり取りがどうしても苦手と言う方には、自分のことを紙に書きだしていく方法も有効な手段です。じっくりと自分と向き合い、本来自分がやりたかったこと、今までの経験、さらにはその合致点としての希望職種と、順を追って洗い出していってください。本来自分がやりたかったことと、どこでずれ始めたのかを、過去に遡ることができれば、それはそれで成功でしょう。

この活動自体は、もちろん転職の早期成功を目的として応募先を適切に選ぶための方法です。しかし同時に、この活動には転職活動時に誰もが必ずといっていいほど悩む不安という感情の解消にも一役買うものになっていることを忘れないでください。


40代の転職理由は本音で語れることこそアピールせよについてまとめてみましたが、あなたは何を感じましたか?
では最後に今回の要点をまとめておきたいと思います。

・本音で語る転職者は輝いて見える
・本音で苦言を呈してくれるパートナーを持つべし

そうは言うものの、本音を面接の席で語ってしまうと「 人間関係に嫌気がさした 」とか「 給料を上げてくれなかったからムカついた 」なんて事態に陥ってしまいそうで怖いんですが。自分の中の本音と向き合うことができれば、天職に巡り合える確率はグッと上がります。是非試してみてください。転職支援をしている総務人事歴12年の斉藤でした。

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