私は40代前半でリストラされて、1年間転職活動してすったもんだの末に何とか無事に再就職することができました。そして、新たな生活と素晴らし仲間達との出会いを期待しつつ、今の職場に入りました。

しかし、この職場の異様な雰囲気、企業風土には未だ慣れることが出来ず、今日まで続いています。

  • とにかく相手を認めない企業体質
    毎朝斉唱する企業理念には、「 お互いのことを尊重し合い、部署間の連携を大切にし… 」という文言があるのですが、実際は尊重どころか毎日陰口合戦、足の引っ張り合い。

    当初、女性が多い職場だから仕方ないかなと思ったのですが、男同士の陰口合戦の方が異様。何か問題が起きれば、当日休んでる社員のせいにして一件落着。私なんて、やってもいないミスの始末書を何度書かされたことか。

  • とにかく精神的な病で退職する社員が多すぎる
    とにかく相手を認めない企業体質ですから、まともな常識を持って入社した人が必ず病んで辞めていきます。私自身、同期入社した仲間は誰一人残っていませんし、一時期原因不明の腹痛に襲われ休職せざるを得ない状況に陥りました。それが日常茶飯事な職場、誰も気にしません。

    私の職場同様、どこの職場にも狂った慣習は存在するようです。

今年2月に発表された総務省統計局の平成29年「労働力調査年報」年齢階級別転職者数によると、’17年の転職者は311万人。転職者の数はここ5年間で24万人増えており、年齢別に見ると、25~34歳が79万人と最も多く、転職者全体の4分の1を占める。

 かつて限界とされていた35歳以上の転職が近年はより一般化している実態もあるようだが、転職市場におけるメインはやはりアラサーで、いまやゆとり世代(出生年’87年-’03年)の存在感も年々増しているようだ。

 リーマンショックの煽りを受けていた就活市場から一転、好況な転職市場に繰り出したゆとり世代たちの、悲喜こもごもな転職事例を紹介していこう。本記事で紹介するのは学習院大学を卒業後、IT業界で営業として働いてきた今野貴教さん(仮名・28歳・兵庫県出身)の事例だ。

入社一週間で「お前の欠点一覧表」を渡される

 2回の転職を経て、昨年から勤めている都内IT企業が3社目となる今野さん。

「ずっとIT業界に籍を置いてきました。職種は営業で1社目はSI(システムインテグレータ)というお客さんにシステムを提案するBtoB企業。1社目の居心地は悪くなかったんですけど、1社目でお世話になった上司から、彼の転職先の会社に誘われたのが最初の転職のきっかけです。ちょうど5年半勤めて1社目の仕事に飽きてきたタイミグだったし、2社目は学生時代から興味のある分野の商品を扱う会社だったので決意しました」

 1社目の最後の1年間は札幌にいたそうだが、転職を機に再び東京に戻ってきた今野さん。月収は10万円ほど減ったが、転職先は、音響やITを掛け合わせた商品のメーカーという点が魅力に映った。

「小さなスタートアップの企業だったし、福利厚生も社保のみ。有給や残業という概念もないようでした。基本給が会社の業績がよくなったら適当に昇給するくらいの説明で。やっていることがおもしろそうという、ただそのモチベーションだけです」

 社長は女性だったが転職先は男所帯。20代は今野さんとインターンの学生の二人だけで、他の従業員は50~60代と年齢層は高く、入社後、今野さんは60代の営業部長の下につき、会社の業務を習い始めたが、今野さんはすぐに違和感を抱き始める。

「営業はルートも新規開拓もやる感じ。社員10人に満たない会社で、営業のほかにも必然的に企画・技術面にも関われるという話でした。入社して2、3日した時、明らかな会社の課題、業務効率上の問題を感じたので、直属の上司に相談してみたら、『入社したばかりでエラそうなことを言うな。入社させてもらったという感謝の気持ちが足りないんじゃないか?』と言われました。

 その時はそんなもんかとも思ったんですけど、入社して1週間経った頃、今度はA4の紙が一枚机から出てきて、『これなんですか?』って聞いたら、『お前の欠点一覧表だ』と。ちょっとこの会社、変だなと思うようになりました。そこには“挨拶しない”と書かれており、3割は当たっていたんですけど、7割はマジで頭おかしい内容。“社長がお茶を飲みたそうにしている時に、お茶を持っていかない”とか…知るかよ!と」

 独特の雰囲気の気持ち悪さに気づいた今野さんは社員同士の会話にも違和感を覚え始める。

「『ありがとう』と言われたら『ありがとう』と返さなきゃいけないみたいに、会社ではとにかく“感謝のマインド”を重視していて、語尾に『ありがとう』をつけるんです。誰かがお茶を飲みたそうにしていたら率先してお茶を持っていって、『ありがとう』『ありがとう』。社内の会話は『ありがとう』のオンパレードです。僕とインターンだけ全く実践してなかったんですが、他の人たちは狂ったようにお茶入れてました」

「君は感謝のマインドが絶望的に欠けている」

 そんな気持ち悪さに耐えながら、半月ほどの研修を終えた今野さんに襲い掛かったのが、休日に社員全員が強制的に受けさせられたセミナーだ。

「入社して1か月ほど経った頃、帝王学のセミナーを受けさせられたんです。講演者のおじさんは“気”や第6感的なものを帝王学と混ぜて宗教っぽい形にしていて。いわく、『俺はアメリカでデカいビジネスをやっている。俺が帝王学とその元となる“気”についてお前らに教えるから、それをマスターして俺についてくれば、お前らは必ず成功する』とのことでした」

 丸々8時間、気が狂いそうになりながら帝王学についての話を聞きながら、今野さんは“一刻も早くこの会社を辞める”と心に決めた。

「そんなある日、新橋のルノアールに呼び出されて、『お前が出社すると会社の利益が下がるから明日から来ないでくれ』と言われ結局クビです。会社都合になったので願ったり叶ったり。『君は感謝のマインドが絶望的に欠けている。こんなに身勝手な人は今まで初めて見た。あなたは私たちに感謝すべきですよね?』とまで言われたんですけど、僕を採用して何をしたかったのか…本当に謎ですね」

 今野さんは2か月ほどで3社目となる転職先を決め、現在、渋谷のITベンチャーで営業として働いている。

 転職を誘った上司からは今もたまに連絡があるそうだ。

「インターンの男の子も精神病んで辞めたらしいです。彼は専門的なスキルを持っていたんで、社長がなんとか入社させようと画策していて、実は僕も『あいつは絶対に入れなきゃいけないからそのつもりでお前も動いて』と言われたことあるんです。可哀想だから裏で『この会社入んないほうがいいよ』って話はしていたんですけど、『お前そんなんだったら社会に出てからなんの役にも立たないからこの会社でもっと頑張らなきゃいけない』とか言われたらしい(笑)。あと、比較的まともな40代後半の技術で入ったおじさんがいたんですけど、年齢的にも後がないって言って、いま死ぬほど働かされているみたい」

 在籍してまだ半年ほどだが、先月2か月連続でトップの営業成績を繰り出したという今野さん。「帝王学と感謝のマインドのおかげかもしれませんね」と苦笑した。<取材・文/伊藤 綾>

2018年6月7日 ニコニコニュースより引用

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