「 自己アピールする材料がなくて困っています 」って嘆く40代転職者は本当に多いですね。「 アピールしたいから具体例を教えてください 」って聞いてくる方もいらっしゃいます。本当に情けない。

そういう人にお聞きしたいのですが、「 20数年働いてきて本当に1つもアピールする材料がないんですか? 」たった一つでさえも?

私は失敗談も含めていくらでもありますよ?35歳で社命をかけた一大プロジェクトのリーダーに抜擢されて、それはもうガムシャラに頑張りましたよ。失敗するとウン千万円が水の泡でしたから。1回目のプロジェクトは見事に失敗しました(泣 部署間の協力体制が整っていなかったのが主な原因だったんですが、2回目には見事成功を収めましたね。

40代の転職で応募書類に「 自己PR文 」をつけて、企業にアピールすることは非常に有効です。唯一の差別化できる戦術と言っても過言ではありません。自己PR文の効果については、「 自分は御社にこれだけの利益をもたらすことが約束できます。その理由は以下の通りです 」という文章を添付します。

この文章があることによって、これを添付しない他の応募書類よりも強い印象を与えることができ、その内容が「 共感 」を呼ぶものであって人の心を動かす力があれば、書類審査を突破する大きな原動力となります。転職歴が多い方や、1年以上の空白期間がある方は絶対に試してみるべき戦術です。

自信がある故の過剰な自己PRは特に危険

海外事業の開拓を期待されるもすぐに結果が出せずに解雇になったYさん(40歳)

Yさんは、東南アジアでのビジネスキャリアが豊富な商社出身の方。転職経験もあり、東南アジアでのビジネスコンサルタントを個人で営んでおられました。海外事業の経験もあり、シンガポールで法人を設立し、東南アジア各国での会社設立やビジネス実行経験、さらに人脈もあるという比較的レアな日本人でした。

言うまでも無く英語は堪能でした。

急激に成長を成し遂げたベンチャー企業のI社は、当時上場も視野に入れていました。そこで次は海外進出を狙い、買収、事業立ち上げのどちらかを問わない状況で、東南アジアで活躍してくれるキーパーソンを探していたのです。

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Yさんは、直接コンタクトをしてきたI社社長の海外出張中に会い、東南アジアでの過去体験に基づく多くの失敗事例と一部の成功事例を交えて話をしました。海外経験の長いYさんは自分の能力を十二分に伝えることも忘れませんでした。I社は日本では高収益を上げる事業を展開できていたものの、海外はまったくの素人同然。

しかし、今後の上場以降の戦略シナリオを考えると、国内市場は既に飽和しており「 次の地域 」「 次の商材 」を開拓しなければならないことは明らかだったのです。Yさんは、これからは個人でコンサルタントとして活躍するよりも、会社の内側に入り、大きな成功体験を作ることに強く興味を持っていました。

それゆえに、当初からプレゼンテーションにも熱が入り、その後も社長と再度面談をして、海外事業成功のシナリオを強くアピールしました。条件面に関しては、住宅手当や自動車、現地のお手伝いさんまで、海外駐在に必要な要素は全て要求したようです。事業上、必要な予算もつけてもらって、Yさんは早々にI社への転職を決めてしまいました。

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自信がある故の過剰な自己PRが仇となることもある

しかし、ここからがYさんの転落は始まりでした。I社の本業である業績が、その後1年程度で想定以上に早いペースで悪化してしまったのです。海外事業は投資フェーズではあるものの、投資家からすると、まだ結果の出ないこの事業は無駄な投資であるように映ってしまいました。

その結果として、I社の海外事業は後退させることになってしまったのです。言うまでもなくYさんは転職先に残留することはできませんでした。

海外事業はひとつの新規事業であり、1年、2年ですぐに結果がでるものではないのです。自動車のスズキで有名なインド事業の成功も、決してここ最近はじめたものではなく、進出からすでに30年という歴史があります。

それにもかかわらずYさんがたった1年で会社を追われてしまったのは、周囲からの期待を最初から過度に高めすぎてしまったからだと考えています。 社長や株主に過大に期待させた結果がすぐに出なかったことが、Yさんの評価を下げてしまったのは言うまでもありませんでした。自分を売り込むこと自体は何の問題もありませんが、強く売り込めば売り込むほど入社後の期待も当然の如く大きくなっていきます。

多少でも乖離があったり、会社の都合が悪くなければ、ポジションを外される可能性も高くなることを忘れないでください。


40代が面接で過剰な自己アピールをして失敗する典型的な特徴についていかがでしたか?
最後に今回の要点についてまとめておきます。

・自己PR文は唯一差別化できる手段
・反対に、自信があるが故の過剰な自己PRは危険

実は、我々リストラされた40代以降のおっさん達が、いとも簡単に転職できるようになったのが「 共感 」と「 条件無視 」を覚えたからなんです。今回はその「 共感 」についてまとめてみました。転職支援をしている総務人事歴12年の斉藤でした。

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