「 帰宅はいつも終電かタクシーなんだけど、乗り遅れた時は近くのマンガ喫茶にお泊りさ 」と半ば自虐的になっている友人がいます。彼は同じ大学で「 将来インターネットの時代がやってくる 」とプログラミングを学んだ仲なのですが、話を聞くと相当過酷な環境下で仕事をしているようです。

給料も私がいる介護業界の水準とさほど変わらず、タイムカードという概念もなく残業代も払われたこともないブラック企業らしいのです。

そもそもブラック企業とは、新興産業において若者を大量に採用し、過重労働・違法労働・パワハラによって使いつぶし、次々と離職に追い込む成長大企業と定義されてきました。最近では「 従業員の人権を踏みにじる行為を認識しつつも適切な対応をせずに放置している企業 」との使われ方にシフトしています。

SE職がブラックって本当の話?40代の現役エンジニアに聞いてみた

「 職場のフロアに段ボールを広げて、連日3時間あまりの仮眠だけで1か月泊まり込みの作業の連続。もちろん風呂なんてありませんでしたよ 」若い頃はそんな生活があたりまえだったという。俗にいうシステム屋として20年間、ソフトウェア開発会社でSEとして働いてきたIさん(45歳)は、これまでの労働環境をこう振り返ります。

会社が潰れて給料や必要経費まとめて100万円の未払いを泣き寝入りしたこともあるという。「 ブラックな職場ばかりでしたよ 」と言うものの、ハードな長時間労働の対価は年収450万円だったという。家賃7万円程のマンションでの生活を手に入れていたが、ある日体が悲鳴を上げ始める。

「 管理システムの障害を改善するために2か月間もの間、暗い作業場の一室でモニターをぶっ通しで見いたら、尋常でないドライアイになってしまいました 」Iさんは、それで休職する以外に方法がなくなったという。

傷病手当をもらいながら、転職活動を行なったところ、今の会社に転職できたというIさん。しかし、給料は330万円まで落ち込んでしまったという。「 しかたなく近くで家賃が一番安い5万円程の木造の平屋に引っ越しました。子供は小学生が3人いるのですが、個室を与えてやるわけにもいかず、寝室は2段ベッドを置くだけで精一杯でした。子供が大きくなったら、私は居間で寝るしかないですね 」

低所得が辛いのならブラックで働くしかないとは、まさに究極の選択ではないでしょうか?

話を伺っているだけで胃が痛くなるような由緒ある企業や一流企業、同族ブラック企業の実態ですが、それにしても、従業員たちは、これほどまでにツラい目に遭いながらもなぜ会社を辞めて転職することのできない中高年が多いのか理解に苦しみます。そうした理由から、ブラック企業についていろいろ調査してみたところ、意外と彼らが辞められない理由として真っ先に挙がったのが、企業のブランド力です。

00_PP21_PP_TP_V4 それでも40代がブラック企業を辞めて転職しない理由とは?

40代がブラック企業を辞めない理由第一位:企業のブランド力

「 うちは某大手企業が親会社ですが、なんといっても親会社の肩書きは大きいですね。基本的に、取り引きしている商材も、特殊すぎて独り占め状態ですので、景気に影響されないですし、どんなにサービス残業が多くても残る人が多いです 」(某大手勤続会社)、「 中身がブラックでも、合格実績は落ちていないし、ブランド力がほかの予備校より高い 」(大手予備校勤務)

由緒ある企業ならではのブランド力と安心感が彼らを引き留めていたというのです。この不況のなか、それでもそこにすがってしまうのは無理もない話なのでしょうか?

00_PP21_PP_TP_V4 それでも40代がブラック企業を辞めて転職しない理由とは?

40代がブラック企業を辞めない理由第二位:給料や福利厚生がいい

次に挙がったのが「 給料が割といい・福利厚生がいい 」という点です。そのワケは、ブラック企業は多くの場合、仕事の厳しさを理由に従業員が辞めることをあらかじめ予測し、その抑止力として給料や福利厚生を良くする場合も多いのです。

「 SEは長時間労働ですし、勤務時間そのものはかなりきついですが、その分給料はよいです。私の職場では20代でも年収700万円超えは珍しくありません 」(某有名IT会社)、「 職場の寮は水道光熱費込みで1万円前後と破格です。普段は過密スケジュールでも、原則として土日の休みはキープされている。もちろんブラックな一面はあるけれど福利厚生は良くして在るので、辞めずに残る人も多いんです 」(某大手製紙会社社員)

低賃金・長時間労働が至極当然のご時世では、どれほど労働条件が悪くても、充実した福利厚生は魅力的です。さらにこうした由緒ある企業などは、年功序列や終身雇用制が根づいていることも要因の1つです。「 由緒ある企業は土地などの資産も多いですし、何があろうとも簡単に潰れない安定性があります。ヤル気は全くありませんが、転職して失敗するリスクを犯すより定年までいられることを思えばマシではないでしょうか? 」(某事務製造業社員)

老舗企業や同族企業では外部からの監査を拒否して、トップが独裁に陥ることがほとんどです。また、同族を大事にするあまり、ねじれた人事が行われ、従業員のモチベーションは下がるばかりです。ただ、地域を代表する有名企業もありますし、会社勤めは安定しています。そういう企業って、上からの命令を素直に聞いておけばいいから作業はシンプルですよね?社畜と呼ばれても、そこから脱出するのは難しいかもしれませんね。


それでも40代がブラック企業を辞めて転職しない理由とは?についてまとめてみましたが、いかがでしたか?
重い話題でしたが、最後に要点をまとめておきます。

40代がブラック企業を辞めない理由
第一位:企業のブランド力
第二位:長時間労働でも給料や福利厚生が割といい

冒頭で話した彼は、未だブラック企業を辞めず深夜まで頑張っています。理由を聞くとやはり「 大企業の一員である誇り 」らしいです。完全に体を壊してしまう前にホワイト企業に転職したらいいのに…と思ってしまった転職支援をしている斉藤でした。

スポンサードリンク


00_PP21_PP_TP_V4 それでも40代がブラック企業を辞めて転職しない理由とは?

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事