「条件のイイ転職先が見つからないから、国家資格を取って一発逆転してみるか!」と、ついつい夢をみてしまう40代のお父さんは多いのではないでしょうか?

難関国家資格というフレーズに、サラリーマンなら一度や二度、独立の2文字を夢見てしまった方は多いはずです。しかし、その栄光をつかみ取れるのはたった数パーセントの合格者だけ。毎年何千何万という受験生が、年に一度の本試験目指してデットヒートを繰り広げる様は、実に熱い戦いです。

私も、同じく転職する度に、いわゆる難関と言われる国家資格に挑戦してしまい、何度も失敗してしまいました。

これまで、資格取得にいったい幾らつぎ込んだのか、怖くて思い出したくもありませんよね。40代が、国家資格を取ったとしても、未経験の職種に就けたり、今より待遇のよい企業に転職できることはありません。

もちろん例外もあるので、絶対にとは断言しませんが、そういう考え方自体間違っています。

私と同じように、資格ビジネスに踊らされた人々もいるようで…

割りのイイ派遣社員を目指して転職

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Mさん(41歳)は短大卒業後、中小鉄工メーカーの営業事務として勤務していましたが、入社して10年を経過した頃から、職場にとどまることに疑問をいただき始めます。

10年経ってもベースアップがほとんどなく、新卒で入社したころの給料とほぼ変わらなかったのが原因でした。

そこれで割りのイイ派遣社員での仕事を目指し、一旦退職して人材派遣会社に登録し派遣社員として派遣先企業で仕事をするようになりました。派遣社員になった当時は、それこそ満足のいく収入が得られていましたが、派遣期間が終わってから次の派遣先が決まるまでの「 間 」ができるようになってしまいまいた。

正社員のころは「 間 」があくことはありませんでしたが、派遣社員になって間が空くと、あっという間に年収が激減。

しかもリーマンショックの影響もあって、不景気が続き派遣先企業から契約打ち切りを宣告されるいわゆる「 派遣切り 」が目立つようになり、更に派遣元の人材派遣会社で雇用契約を更新しない「 雇い止め 」も現実に目にするようになって、だんだんと、目に見えない不安に押しつぶされそうになっていきました。

Mさんは派遣社員として働くことに限界を感じて、正社員を目指すべく就業の合間に転職活動を始めました。

ところが、求人を探してみると営業事務での求人はそもそもなく、あったとしても20代に対する募集であったり、派遣社員としての募集であることがほとんどだった。

求人を探していて、経理職なら比較的求人の年齢層に幅があり、正社員での募集があることに気付きました。

実務経験のなかった彼女は、頑張って資格学校に通い簿記2級を取得します。

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簿記2級を取得した彼女は、経理職にどんどん応募を始めました。しかし、出せども出せども面接の通知が来る気配はない。

「 実務経験がないからなのか? 」「 すでに40歳を超えているから書類選考に通らないのか? 」彼女はだんだん不安になっていきました。30件ほど応募を繰り返していた頃、待ち望んだ面接の通知が届きます。

期待を胸に、面接に挑んだものの「 経理職として働いた経験がありますか? 」と質問され、首を横に振るしかなかった。

経理職に関して言えば、資格は持っていても実務経験がないと評価はないに等しいのが現状。

数日後、お見送りの通知が届いたのは言うまでもありません。

このような失敗を何度も繰り返したのちに、Mさんは念願の内定を勝ち取りました。しかし、そこには重大な問題が潜んでいました。

雇用通知書に書かれていた年収が、新卒時のそれとほとんど変わらなかったのです。

「 この年収なら新卒後に入社した会社に留まるべきだった 」Mさんも、せっかく勝ち取った内定を辞退せざるを得なくなってしまいました。

こんな転職活動を続けていくうちに、100万円以上貯めていた貯金がだんだん少なくなっていき、モチベーションが下がり切り、結局何をどうすれば、希望の正社員での転職ができるのか分からなくなり、遂には引きこもってしまう事態に陥りました。

資格を取って年収を上げようと試みたOLさんまとめ

では最後に、今回の要点についてまとめておきます。

CCC9V9A9993_TP_V4 40代で年収を上げようと試みるも結局上手くいかなかったOLのケース 長い目で見ず安易に転職すると失敗する
CCC9V9A9993_TP_V4 40代で年収を上げようと試みるも結局上手くいかなかったOLのケース 実務経験がないのに資格を取ってアピールしても失敗する

転職ビジネスは、転職に有利とか独立に有利と盛んに煽り立てますが、実際資格取得しただけで転職に成功した例は、タクシーの運転手や介護職へのキャリアチェンジを除いてほとんど確認できていません。

これといったアピール材料がないからといって、資格取得に走るべきではありませんよ。

こんなはずじゃなかった!!と後悔する前に考えを改めてみてください。

転職支援をしている斉藤でした。

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